「人生タクシー」

2015年イラン

いやあ、これはスゴイ。
反体制ということで何度も勾留されたあげくに「20年間の映画製作禁止」を課された監督が
またもや反社会的に撮った作品。
監督自ら実名でタクシーを運転しながら次々に乗せた人々を車載カメラで撮影。
身内やたまたま乗せた（演出か？）人々を通じて情報統制下の今のイランを切り取る。

一見なんてことない日常を描いたような風だが相当緻密に練られてる感あり。
監督の映画愛と表現への執念に満ちた作品。

ジャファル・パナヒ監督、、、今後とも目が離せない！！！


https://www.youtube.com/watch?v=IDBn6BorcG0

「誰のせいでもない」

2015年ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー

ヴィム・ヴェンダース監督の新作。
ある事故をめぐって主人公の男と周りの3人の女性の話。

確かに誰のせいでもないのだが、、、
この主人公の性格に視聴者はイライラくるよね。
でもこれがリアリティであり人間的ではあるかも。

オチもなんか釈然としないのはヨーロッパ映画の定番なんだが、、、
もうちょっとどうにかなったら、、、と、、。

どうでもいいけど、、、
シャルロット・ゲンズブールが登場すると不穏なイメージしかない。
変態やイカレた女のイメージ。。。笑
ラースフォントリアーの作品に出てるとこうなるわな。。。笑
この作品でも、、、またか、、、とちょいと深読みしてしまった。笑
イメージって怖いね。


https://www.youtube.com/watch?v=UtPipM83qK4

「寄生獣」「寄生獣 完結編」

2014年2015年日本

人気漫画原作の実写SF映画。
随分前に観たのだがアップするのを忘れてたので改めて。。。

『月刊アフタヌーン』連載からオレはこの作品にハマって人気のない月刊誌をこれを読むためだけに毎月購入してた。
映画化される10年くらい前にはハリウッドで映画化、、との発表もあったがどうやら頓挫したようで結局我が国で映画化。
なかなかグロテスクな描写があるのでどうなるかな、、と思ってたけど、、まあ実写にしてはまずまず良い出来だと思う。

主演の染谷将太、深津絵里も原作イメージとは違うがイイキャスティングだと思う。
なのでワルイ出来ではない。

まあ、結局のところ、、2次元の漫画を実写にする事の限界なんだと思う。
尺の問題もあるしね。いかんともしがたい。。。

ちなみに原作漫画のエンディングは漫画史上に残る名エンディング。
もうね、、、手塚顔負けの見事なエンディングでした。
この漫画家の作品かなり読んだけど、、、この作品だけダントツの出来、、、他は酷い、、笑

名作「寄生獣」エンタメあり、ユーモアあり、哲学あり、、、
ホント素晴らしい原作なんで是非購読をお勧めします。

原作のはなしばかりで映画そっちのけ、、、すまぬ！！！


https://www.youtube.com/watch?v=BVXNK67PcPw

https://www.youtube.com/watch?v=gxuuCmThUtg&spfreload=10

「メッセージ」

2016年アメリカ

世界各国に現れた未知の飛行物体。
地球外から来た異星人とのコンタクトを試みる言語学者。
彼らの目的は何？ってな定番な状況から始まるSF。

未知の状況だからね、、不穏なんだけど地味に進んでいくストーリー。
映像もイイし、、、個人的には好きなタイプのSF。

ただ異星人の姿が、、、うーん、これかあ。。。
飛行物体が「ばかうけ」そっくろなのはいいとして、、
オチも悪くないのだがもっと上手くやれたんじゃないかな、、ってね。

名作になり損ねた惜しい1本。


https://www.youtube.com/watch?v=_q1iFcsJk8o

「セル」

2016年アメリカ

スティーブン・キング原作を、キング自身の脚本により映画化したホラー。

おお！新しいタイプのゾンビか？！
と期待したが、、、だんだんと尻窄み。。。
スティーブン・キングものだからとあまり期待してもね。。。

ラストは深読みすれば、、もっと深遠な話のオチがついたと思うんだけど、、、
もったいない結果の1本。


https://www.youtube.com/watch?v=Rts_HYkfN-0