「チワワちゃん」

2019年日本

パリピを行っていた若者グループのマスコット的存在であった「チワワちゃん」という女性が、
東京湾でバラバラ死体で発見された。
残された仲間たちは、彼女との思い出を語りだす。
しかし、その誰もが彼女の素性も、本名さえも知らなかった。てなお話。
岡崎京子のマンガの実写映像化。
門脇麦、成田凌、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎、、、今時の実力若手役者勢揃い。

いやあ、これは二宮健監督がスゴイ！！！
まるでオシャレなMVと生々しいドキュメンタリーが融合したかのような作風。
映像センス、編集力、音楽センス、、エネルギーに溢れつつ緻密で素晴らしい！
え？これ撮ったときって27歳？
今後の活躍乞うご期待！

今時な可愛い女優さん達の美しさを倍増しつつ、
生々しい汚さも平気で切り取るのがまたなんとも、、ね。

原作も含めて話が面白いか面白くないかは観た人次第。
つーか、この作品の重要性はそこじゃない。
感じるか感じないか、、若きエネルギー爆発な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=43jYUfX4xUI

「コーダ あいのうた」

2021年アメリカ
原題：CODA

聴覚障害者の両親と兄とで暮らす健常者の女子高生の物語。
2014年のフランス映画『エール!』のアメリカリメイク。

どんなに耳が聴こえない人の気持ちを理解しようと思ってもこればっかりは限界があるよね。
だからこそこういうタイプの映画はどんどん作ってほしいものです。
ただ、エンタメ、特にハリウッドものだとどうしてもステレオタイプの感動ものになりがちなんで
そうではないツライ現実に焦点をあてたリアルなものも作ってね。

そういえば、この映画を観てて思い出した。友人に聴覚障害者の女の子がいたんだけど、、
彼女はお気に入りのロックアーティストのライブによく行ってて、
音は聴こえなくてもその空気感が好きだと言ってたよな、、って。ね。

余談ですが、、歌の先生が坂本龍一、お父さんがフリートウッドマックのミックに見えて
ちょっと１人でウケてました。まさか制作側の狙いのはずはないよなあ。笑

手話をしながら歌うシンガーが再び増えそうな家族愛にあふれた1本。
現在劇場公開中、お時間有る方はいかがですか？

https://www.youtube.com/watch?v=u9nSyk8_lbk

「Mr.ノーバディ」

2021年アメリカ
原題：Nobody

妻と二児を抱えるごく平凡な日々の生活を送っている男が自宅に押し入った強盗を逃がしてしまった事から
状況が一変してしまう、、てなハードボイルドアクション。

単純な「冴えないお父さんが家族の為に一念発起して頑張る」話かと思いきや
とんでもないオラオラアクションでした！
突っ込みどころ有っても、思いっきりとテンポが良いのでいい感じで観れた。

おじいちゃんがなかなか良い味出してるんだよなあ。
ストレス発散に良き1本。

https://www.youtube.com/watch?v=1dLuJ52kwBo

「花いちもんめ。」

1985年日本

痴呆症と診断されたエライ教授だった義父を引き取ることにした主婦。
日々の介護をきっかけに、家族が様々な問題を乗り越えつつも絆を深めていく。

まさしく正当法な創り。
痴呆老人介護の大変さを時系列で解りやすく描いている。
ウチの母も痴呆を煩っているのでスゴく解るし人ごとではなく視聴。

おじいちゃん役の千秋実が素晴らしい演技。
嫁役の十朱幸代 もナイスジョブ！

誰もが通る可能性がある道。
若い時から知識として知っておいた方が良いと思う1本。

https://www.youtube.com/watch?v=qzX7HxFMAeU
予告編見つからず。千秋実さんの紹介動画です。

「デッド・オア・リベンジ」

2015年ジョージア（旧グルジア）
原題：Landmine Goes Click

人里離れた山奥にキャンプにやってきた男女3人組、、、
１人が偶然、昔の戦争の取り残された地雷を踏んでしまい身動きとれなくなって、、てなお話。

エロとバイオレンスがウリのB級かな、、と思ってたらけっこう面白かった。
まあ、いかにもの胸糞展開なんで世間の人はお好きではないんでしょうけど、、ね。
で、、後半ガラリと展開が、、あ、そういう作品なわけね、、、って。さらに胸糞。笑
復讐の連鎖は虚しいもんです。

まあ、世間的には観なきゃ良かった系かもしれないけど、、
オレ的には悪くない出来だし、けっこう好きな部類かなと。
まあ、もちろんオススメではありませんが、、、

冒頭のカメラワークと映像処理にちょいと制作者のセンスが伺える1本。

https://www.youtube.com/watch?v=fC2CnnG_E5A