2022年アメリカ |
原題:After Yang |
上映時間:96分 |
アンドロイドやクローンが当たり前に家族として存在する近未来。 |
青年アンドロイドのヤンが突然故障して動かなくなり、、家族は彼のメモリーから記憶を観る事で彼の過去を知る、、てなドラマ。 |
監督、脚本はコゴナダ。出演はコリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン。 |
白人男と黒人女の夫婦にクローンの中国系幼い娘にアジア系アンドロイドという家族構成。 |
ちょいとシュールなSFなんだけど、ほとんどSF的な描き方ではなくある種の人間ドラマ。 |
暗くて静かで美しいゆっくりとした独特な世界観。 |
アンドロイドが人間の心を持つ、という定番設定なんだけど切り口がちょっと新鮮なんだよね。 |
やっぱりひと味違うA24作品。 |
劇中に岩井俊二のリリイシュシュの曲が使われてるし、Tシャツも、、、 |
小津監督に傾倒してると公言するコゴナダ監督。 |
音楽もアスカ・マツミヤと坂本龍一だし、相当アジア日本への思い入れを感じる。 |
スタイリッシュで奥深い優しく美しい作品。 |
『アフター・ヤン』予告 |
2022年韓国 |
原題:싱크홀 |
上映時間:114分 |
ソウルの中心で起こった地盤沈下によって、突如現れた巨大な陥没穴!地下500mへと落下したマンションに取り残された人たちのサバイバルを描く。 |
監督はキム・ジフン。出演はキム・ソンギュン、チャ・スンウォン、イ・グァンス、キム・ヘジュン、ナム・ダルム。 |
一難去ってまた一難!ピンチを乗り越えてまた次のピンチが! |
最初は不穏だった人々も家族もお互い協力して脱出を試みる活劇。 |
随所にコメディやら泣きも挟み込むのが韓国エンタメの醍醐味。 |
お約束の突っ込みはそれはそれとして、愉しめるディザスターパニック。 |
で、男より女の方がいざという時肝が据わってる、てね。 |
が、結局、お父さん頑張る!の図が微笑ましい1本。 |
『奈落のマイホーム』本予告 |
2022年 日本 |
上映時間:121分 |
子連れで田舎へ戻った女性が新たに知り合った男と再婚。 |
幸せな生活も夫の急死で残念なことに。と、ところがっ!亡くなった夫は戸籍から何から別人で、、ってサスペンス。 |
監督は石川慶。出演は妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、仲野太賀、真木よう子、柄本明。 |
映像、音楽、演出、、ばっちり! |
実力派の役者さんばかりで安心して落ち着いて鑑賞。 |
いつも安藤サクラばかり目立つんだけど、この作品は脇役のみなさんの熱演怪演がナイス! |
柄本明、窪田正孝、、、素晴らしい! |
生きていくのはツライよなあ。 |
話は複雑なんだけど思いのほか解り易い。割とシンプルな話。 |
『ある男』本予告 |
2023年アメリカ |
原題:Knock at the Cabin |
上映時間:100分 |
同性愛カップルとその養子に貰われた子供の3人の家族の前に |
世界の崩壊を止めるために現れた4人の男女が彼らに究極の選択を迫る、、、という物語。 |
監督、脚本はM・ナイト・シャマラン。出演はデイヴ・バウティスタ、ジョナサン・グロフ、ベン・オルドリッジ、ニキ・アムカ=バード、クリステン・ツイ、ルパート・グリント。 |
宗教的な話?まさしく黙示録的壮大な物語。もしくは誇大妄想? |
意味不明なまま謎は深まるばかりで話は進んで行く。 |
つっこみどころ満載でなんじゃこりゃ?な感じもシャマラン節かな。 |
ラストの2人の間がなんか絶妙に良かったのが好印象。 |
『ノック 終末の訪問者』本予告 |
2021年イタリア |
原題:Dafne |
上映時間:94分 |
愛妻に先立たれた男とダウン症の娘のドキュメンタリー風家族ドラマ。主演女優自身もダウン症。 |
監督はフェデリコ・ボンディ。出演はカロリーナ・ラスパンティ、アントニオ・ピオヴァネッリ、ステファニア・カッシーニ。 |
ひとくちにダウン症と言って身体能力は人それぞれ。 |
この女優さんは顔つきを見てもそうだけど、かなり知能が高い。 |
というかその演技力も含めて一般人より能力高いと見て取れる。 |
実際本を何冊か執筆してるそうな。 |
悲惨とか可哀想とかいう類いの作品ではなく、障害があっても逞しく生きる女性の話。 |
ダウン症の子は天使、、とかいうけど、、別の種類として、まさしく天使な感じでした。 |
前向きになれる希望の1本。 |
『わたしはダフネ』予告編 |