「八日目」

「八日目」
1996年フランス。

生活に疲れた会社員が知的障害を持つ青年と出会い、心洗われていく様を描いたドラマ。
ダウン症の主人公を演じるのは一目でそれと解るダウン症の患者役者。
これほどのリアリティはない。

ダウン症の親は「ダウン症の子は天からの授かり物だ。天使だ。」
と言うのをよく耳にする。
まさしくそれを地でいく感じ。

改めてこの作品を観てて思った事がある。
自分がなゼ時間があれば映画ばかり観るのか？

それは、、、、
様々な「シサワセ」の確認。
様々な「価値観」の体験。
確認作業、疑似体験。

なんだかんだ言っても人はみなシアワセになりたいのだと思う。
そのためにあがく。あがく。あがく。

結局、ヒントは世の中の至る所にある。
それに気づくか気づかないかも自分次第です。よね？





http://www.youtube.com/watch?v=UddCQaylBHc

「希望の国」

「希望の国」
2012年日本、イギリス、台湾。

ずばり福島原発の事を題材にした一応架空の話。
園子温監督は前作でも被災地で撮影を行っている。
この作品には並々ならぬ覚悟があって創ったものと推測できる。

現在、このテーマで映画とか撮れることは大変なはず。
まず映画作りには金がかかるのは周知の通り。
たくさんの企業がメディアの協力がないと厳しいはずである。
どう考えてもいろいろな所からの妨害、圧力があったであろう。
いやあ、よくやった！！園子温！！

でも、、、それと映画の出来は別。
「何かを伝えたい激情」は伝わるが肝心の「それが何なのか？」いまいち伝わらない。
感情先走りで空回りかな？
さすがの監督も冷静さを失ってしまってたのかな？


震災、原発、、、、
文句を言ったり、、、ワイドショー並みの同情する人は五万といるが
リスクを背負ってでも己が行動にうつす人はそんなにいない。
そんな人はもっと支持されるべきだと思う。


それと、、、もう一つこの作品に重要な要素がある。。。
先日亡くなられた主演の夏八木勲。
随分前から癌を患っていながらの覚悟の仕事ぶり。
その主役の役柄の姿といろんな意味でダブり感銘を受けました。

生涯現役、、、
自分もそうありたいもんです。。。




http://www.youtube.com/watch?v=O8XI_yeiiKM

「それでも、愛してる」

「それでも、愛してる」
2011年アメリカ。

腕にビーバーのぬいぐるみを着けてぬいぐるみに喋らせることでやっと人とコミュニケーションがとれる鬱病な中年男の話。
「テッド」のようなコメディかと思いきや、、、なかなかシリアスな展開に。。。

ジョディ・フォスターが監督らしい、、、うん、腕を上げてきましたねえ。。。


それにしてもこの邦題、、、いくらなんでも、、、
関係者に説教したくなるほど酷いね。。。
たいがいにせーや！



http://www.youtube.com/watch?v=mJLODjz7Yek

「テッド」

「テッド」
2012年アメリカ。

公開時何かと話題になった「ぬいぐるみがしゃべる」コメディもの。

R指定されるくらい下品で猥雑な台詞満載だということで期待したのだが（笑）
まあ、こんなものかと、、、可愛いぬいぐるみが発する言葉だから余計、、、ね。ご愛嬌。
それよりもいちいち繰り広げられるパロディやブラックジョークネタがなかなかのマニアックさでウケた！
このオタクが喜びそうなネタもこの作品の大きなエンタテイメント性なのかもね。
「フラッシュ・ゴードン」の著作権も買ってやってるわけだろうなあ、やるなあ。。。
ノラ・ジョーンズも本人役で出とるしね。。。

スーザン・ボイルはまあおいといて、、、
シンニードオコナーは思わず一人心突っ込み入れてしもうた！

日本語訳も賛否両論みたいだけど、、、
本来違う意味になる訳だからいいんじゃねーかな。
「熊ん○」はなかなかのもの。。。笑
「くまもん」は、、、、まあいいんじゃねーかな。笑


まあオレらが言ったら白い目で見られそうな言葉もこんなぬいぐるみだから「可愛い！」ってなるんだよなあ。
勘違いして暴言はかないように気をつけます！！！はい！！！



http://www.youtube.com/watch?v=ORHge_sA51o

「ラストキング・オブ・スコットランド」

「ラストキング・オブ・スコットランド」
2006年イギリス。

1970年代にウガンダで独裁政治を敷いたイディ・アミンが、大統領に就いてから独裁者へとなるまでを、架空の人物である主治医となった若きスコットランド人の目を通して描いた作品。

独裁者を描いた映画はけっこう観た。
経緯と結末は大体どれも一緒だ。

価値観が合わない事で相手を阻害していったら、、、最後に残るものは、、、孤独。
周りの人間らも不幸だが独裁者本人の末路は孤独以外の何ものでもない。
そうまでしても人間は権力がほしいのか？

会社や業界やバンドなんかも同じ事だ。
味方をとりこんで増やし、自分と合わない敵を罠にはめ失脚させる。
そんな聞くに堪えない現実をよく耳にする。

人間は敵と味方に分けないといけないのか？

愚かで滑稽で見苦しい。
心が浅ましいのだね。。。

己も気をつけないとね。
目の前の人は己の鏡。。。



http://www.youtube.com/watch?v=LPCHpzvV1gg