「サクリファイス」

「サクリファイス」
1986年スウェーデン／フランス。

オレにとって生涯尊敬に値するアンドレイ・タルコフスキー監督の遺作。
テーマは「犠牲」

唯一リアルタイムで観た作品。
例によって、、当時は何が何だかさっぱり、、状態だったのだが、、、
時を経て約30年近くぶりに鑑賞。
もちろん理解した！とまでは全くもって言えないが、、、
若い頃よりはなんとなくしっくりきたのも年の功かな。。。
こんなの若造に判るはずも無いよな。。。

改めて観てみると、、、
色、空間、時系、暗示、、、水、火、、、全てがタルマジック！
オープニングの長回しもなかなかだが、、、
クライマックスの1カメ長回しはすご過ぎた、、、
ちなみにこのシーン、、、途中でカメラ故障で、、、
一から、、家を建て直す事から、、、全てやり直したらしい。。。
うああああ、、、、いやはや。。。

表現に生涯をかけた監督のラストメッセージ。
あと20年くらい経ったらもう一度観てみたい、、、
間違いなくオレはこの世に居ないと思うが、、、
死ぬまでに、、、「犠牲」を理解し容認できるものかな。。。

にしても、、、
もうちょい長生きしてもっともっと作品を世に出してほしかった。。。


https://www.youtube.com/watch?v=41DL96LsQWQ

「ソラリス」

「ソラリス」
2002年アメリカ。

この世で一番好きな映画は？と聞かれたら、、、
アンドレイ・タルコフスキーの『惑星ソラリス』だと答える。。。
この作品はそれのアメリカリメイク。
監督は スティーブン・ソダーバーグ。

発表当時観たのだが、、、あまり記憶に残っておらず、、、時を経て再鑑賞。

タルコフスキーと比べなければこれはこれでイイ作品じゃないかな。
独特の空気感、ソラリスデザインの美しさはなかなかイイ。

でも、、、タルコフスキー信者としてはいかに巨匠がスゴイかの再確認となった。
タル版では冒頭とラストの故郷のシーンがかなり重要であるのだが
ソダ版では一切カット、、、まあその分ストーリーが判りやすいソダ版なのだが、、、
あれがかなり重要なんだよなあ。。。でもあれはタルだからこその映像美でもあるんだけどね。

タル版での名シーンに空中浮遊があるのだが、、、ソダ版はカット。
これも映画史上に残る美しくもグッとくるシーンなんだけど、、、これもタルでこそ。。。
音楽もバッハ使って様になるのがタルであって、、、
まあ、あれこれ考えてみると、、、タルならではの部分を一切回避したソダは正しいと思う。
原作は同じでも違う作品として頑張ったんじゃないかな。

あと、、、ソダ版のヒロインも当然美しいのだが、、、
やっぱりタル版の女優さんの美しさと言ったら、、、、
この世のものでない美しさがこの役のミソだからね、、、
個人的にはロシアの女性が世界で一番美しいと思う、、、
いや、、、日本のみなさんもステキよーん！！！笑

結局、、、SFであってSFでないこの作品、、、
ソダ版は恋愛強調だけど、、、
タル版は「我思う故に我あり」なわけで
あなたならラスト、どちらを選択しますか？

山形の映画館の名前が「ソラリス」らしい。
作った人よほど敬愛してるんだろね。
オレも今度バンド作ったら、、、バンド名「ソラリス」にしようかねえ。。。笑


https://www.youtube.com/watch?v=xnSIz77LGl0

「シスタースマイル ドミニクの歌」

「シスタースマイル ドミニクの歌」
2009年フランス、ベルギー。

1960年代に世界中で大ヒットした名曲「ドミニク」を生み出した実在のシスターの知られざる人生に迫る人間ドラマ。

いや、流石ベルギー映画。
主人公のダメぶりというか感情移入できないくらいの自分勝手ぶりを容赦なく描いてる。
これがハリウッドならダメながらもイイとこも出してくるのだが、、、
でも、結局は歌い手アーティストなんてそんなもん。
歌で良い事を言っておきながら実際は人間としてダメダメなんてことはよくある。。。
まあ、誰とは言わないがオレの周りにもいる。
目を輝かせてるファンを見てるとそのクソぶりに胸が痛む。。。。

そんなこんなで坦々と進むこの作品。
結末もハリウッドなら劇的に描くのだろうが、、、これは、、あまりにもあっさり。。。
派手で劇的なハリウッドが支持され,,,
つまんない、、、と敬遠されがちなヨーロッパ映画。

オレはリアリティとオリジナリティを感じたい。
そこから学びたい。

結局、映画も音楽も、、、なんでも同じ事なんだ。。。


https://www.youtube.com/watch?v=pnHhRsW1iDw

「銀河鉄道999」

「銀河鉄道999」
1979年日本。

ご存知の松本零士の人気漫画のアニメ映画化。

当時、オレは連載中の原作マンガをたまに読む時はあったが
アニメ版は観てなかった。
で、、時を得て今更の鑑賞。
結末を記憶してなかったのでそれなりに楽しめた。

テレビアニメは数年間にわたるロング放映だった。
それを2時間あまりの時間に短縮してのダイジェスト版みたいなもんだから
物足りなさは仕方ない。。
結局、毎回いろいろな星でのエピソードがこの作品のウリだというのがよくわかる。
機会があったら全シリーズ観てみたいもんだ。。

ご存知メーテルってキャラはこの世のものとは思えない美しさ。。。
まあ、この世のものではないのだけど、、、笑
実在の女優ではやっぱり無理なんだよなあ。
峰不二子よりハードル高いもんなあ。。。
つまりそういうことで実写化されないのかもしれないね。。。

ある意味、原作の夢を壊さない賢明な選択ですな。。。


https://www.youtube.com/watch?v=CdeFpmRgfxk

「マイ・ボディガード」

「マイ・ボディガード」
2004年アメリカ、メキシコ。

頻繁に誘拐が横行するメキシコで雇われたボディガードの男の話。

いやあ、、、こんな治安が悪い国があるのも現実。
誘拐って許せない犯罪の最たるものじゃないかな。。。

途中までは主人公に感情移入、、、オラオラな復讐劇にメラメラ。。。

で、、、あらら、、、
そういうオチ？

突っ込みどころ満載だが、、、
まあ子役の女の子の可愛さに免じて良しとしましょう。。。


https://www.youtube.com/watch?v=g4kLizDXLY0&list=PLJg7nwMbMrWh80ccCceAA6xMYPrJu_VRG