「マタニティ・ブルース」

「マタニティ・ブルース」

2011年イタリア。日本未公開。

わが子の命を奪ってしまった4人の母親。
精神科病院を舞台に彼女たちの心情に迫ったイタリアの女性群像ドラマ。

現実に「我が子を窓から投げ落として殺した」という事件を時折耳にする。
なんて酷い母親だ！ありえない！と言う人は当然多い。
もちろん酷いことには違いないのだけど、、、
子育てをしたことある人ならちょっとだけ其の母親の気持ちがわかるのではないのか？
一歩間違ったらそれは自分だったかも、、、って思う人はけっこう多いはず。
それだけ追いつめられる状況があるってことだ。
これはけっして他人事ではない話だ。

世の中に「我が子を殺める」以上の苦しみが果たしてあるのか？
そんな地獄は誰にだって無関係ではなく日常の中に普通にあるのです。
映画の出来不出来はともかく広く知られてしかるべきテーマです。




http://www.youtube.com/watch?v=qHWwzIN5ajs

「執行者」

「執行者」

2009年韓国。

テーマは死刑制度。
12年ぶりに死刑執行を命じられた刑務官達の話。

このテーマの映画は内外たくさんみてきたけどやっぱり難しいよなあ。
「命は尊いのです」的な単純なことでもないし
エンタメの落としどころとしては難しいだろね。

まあこの作品も可もなく不可もなく。。。
あと1歩踏み込んでくれたらいいんだけど、、、ね。

一人の命は地球より重いって？
じゃあ3人殺した死刑囚は地球3個以上を破壊したってことになるのかな？

しっかり考えてみることが大事だ。。。



http://www.youtube.com/watch?v=upsfTZPMlP0

「ヒア アフター」

「ヒア アフター」

2010年アメリカ。

臨死体験をした女性ジャーナリストと霊能力者と兄を亡くした少年の話。
「ヒア アフター」とは「来世」という意味。

子供の頃からどうしても解らないことが二つある。
「宇宙の果て」と「死後の世界」だ。

まあ、解ったらエライことなんだがね。

先にそれを知っていった者達と話したいような話したくないような。。。

どっちにせよ、、、
いずれは再び会えるのかもしれないからそれを楽しみにしておこうかな。。。
まあ、それすらも解らんけどね。

この世は解らんことだらけだからシンドイけど
解らんから生きていけるんだろね。。。



http://www.youtube.com/watch?v=Sf9gRokFIRM

「先生を流産させる会」

「先生を流産させる会」



2011年日本。

現実に起こった事件を元に映画化。

子供とは残酷である。
純粋な気持ちで蟲の手や足を引きちぎる。
それを無邪気という。

大人になるってことは世の中の不条理も理解していくことで
正義と悪の境界線がなくなっていくのだが子供はシンプル。
大人は自分が子供の頃のことを忘れて接していく、、、そしてそこに溝が生まれる。
大人も子供も生きていくのはサバイバル。
情け容赦はない。

この作品にもあと1歩、、、そこに踏み込んだ先が見えたらもっと良かったのに、、、。
まあ、こういうテーマで1本作った関係者に拍手！



http://www.youtube.com/watch?v=hTm53JBEtsc