「読まれなかった小説」

2018年トルコ・フランス・ドイツ・ブルガリア・マケドニア・ボスニア・ヘルツェゴビナ・スウェーデン・カタール
原題：Ahlat Agaci／The Wild Pear Tree

作家を目指す若者が故郷へ帰り本を出版しようとするのだが、父との確執も、、てなヒューマンもの。

全体的にじっくりたっぷりシリアスに日常が描かれている。
トルコの若者が宗教観、人生観で熱く討論する長いシーンは興味深い。
我が国とのギャップを感じるわ。。
その中でも印象に残ったセリフが、、、
「神を信じない国は犯罪率は低いが自殺が多い」の下りは思わずうむむ、、、となった。

まあ、国は変われど父子の確執や若気の至りは同じなわけだけどね。
アメリカ、ヨーロッパではない国の在り方を垣間みれるのも映画の醍醐味。

https://www.youtube.com/watch?v=4oq6qLvRkTw

「がんばれ！チョルス」

2019年韓国
原題：Cheer Up, Mr. Lee

筋肉隆々の大人だが中身は子どもの主人公と、病気を抱えて幼いが大人びた少女
という凸凹の2人が織りなす日々を描いたコメディ。

ベタに笑わせて泣かせての父娘人情もの。
知能障害を主人公だという事もそうだけど、子役にしかも女子にスキンヘッドにして
病気の子の役をやらせるところが流石の気合いの入った韓国映画。
日本だと障害者ものはあっても幼い女の子役に頭丸めさせる事はないよなあ。

頭丸めてもなかなか可愛子ちゃん、、将来が楽しみですね。

https://www.youtube.com/watch?v=A2F--ddyol8

「SKIN/スキン」

2019年アメリカ
原題：Skin

2003年にアメリカで発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の
共同創設者ブライオン・ワイドナーの実話をもとに製作され、
第91回アカデミー賞を受賞した短編映画を長編化した社会派ドラマ。

黒人差別を心情とする全身タトゥーの男とその家族の物語。
不穏な満ちあふれた息が詰まる空気感で物語は進む。
人種差別への問題提起の意義は大きい。

個人的には短編の方がシンプルに衝撃が大きくて好きだったりする。
そして短編長編の両方に出演してるダニエル・マクドナルドの存在感はナイス！

https://www.youtube.com/watch?v=d0koOjDGhW4

「ウルフ・アワー」

2019年アメリカ・イギリス
原題：The Wolf Hour

1977年大規模なブラックアウトをきっかけに、ニューヨークでは暴動が相次ぎ治安も悪化していった頃、
引きこもりの小説家の女性を襲う恐怖。。。

てっきりホラーと思ってたら、、というか完全に創りはホラー。
結局は１人の女性がどん底からどう立ち直っていくのか、、って話。
主演のナオミ・ワッツのもはやほとんど独り舞台。
とにかく辛そうな演技のオンパレード。
いまいち盛り上がりには欠けるがキライではない1本。

https://www.youtube.com/watch?v=n99iKD0K310

「星の子」

2020年日本

病弱だった幼少期の次女を救ったということで、あやしい宗教にハマっている夫婦と
その娘や学校の関係者や、、、の物語。
主演は芦田愛菜。監督は大森立嗣。

最初タイトルでファンタジーものかと思って観たら、、
なんと宗教な話。
これはなかなか興味深く観たんだけど、、、
結局は宗教の是非ではなく、家族愛の話になっとる。

いろいろムズカシイとは思うけど、もうちょっと切り込んで欲しかったかな、、の1本。

https://www.youtube.com/watch?v=VQhqC9rMl_A