「マット・スカダー」シリーズ-8作目
『墓場への切符』原題:A Ticket to the Boneyard(墓場への切符〈文字通りですね〉) ローレンス・ブロック著 田口 俊樹訳
これまで作品の主要登場人物にマットは「アル中の探偵」となっていましたが、今回は「無免許の探偵」と記されていました。
前作で登場したミック・バルー(グローガンの店のオーナー)の名前も登場。
無免許の私立探偵スカダーは、昔からの知人である高級娼婦・エレインから突然連絡を受けたのが恐ろしい事件の始まりでした。 かつて彼女の協力を得て刑務所に送りこんだ狂人とも言える犯罪者モットリーが出所。 彼の目的は、スカダーのみならずスカダーに関わった女たちを全員葬り去ることに執念を蓄えていました。 マットに関係(モットリーの勘違い・思い違いも)する女性が次々と犠牲になりエレインも命の危機に、最後にマットが罠に・・・ ところが、マットは考えていました。 モットリーを監獄に送っても又出てきて殺人は起こる、この世にいる限り。
その結果、モットリーの自殺?(警察の検証によると・・・)で幕は降ろされ平和が訪れました。 このシリーズでは最初から物凄い緊張で身体が固まる感じでした。 そして前回から登場のミックとの関係性も深まってきたような気がします。