『蜘蛛の糸・杜子春』芥川 龍之介著
「蜘蛛の糸」と「蜜柑」は朗読教室に通っていた頃、教材の一部として読んだ覚えがあります。 他には「草枕」の冒頭に出てくる文章。【山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三件両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国に行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくいところをどれほどか、くつろげて、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、画である。あるは音楽と彫刻である。こまかに云えば写さないでもよい。ただまのあたりに見れば、そこに詩も生き、歌も湧く。】 あの有名?な「外郎売り」を文字通り(節?をつけないで・・・)読む。等など 現在は音訳のボランティアをしているので「外郎売り」を文字通りに読む作業はとても参考になっています。 読書は想像力が養われると思っている私は紙の本が好きです。 最近は本屋さんが少なくなってきて淋しいですね📚📖📘