『何者・NANIMONO』 朝井リョウ著
二宮拓人(にのみやたくと):主人公として語っている。 「劇団プラネット」で活動(していた)。
烏丸ギンジ(烏丸ギンジ):主人公の友人で劇団を組んでいたが道を別ち「毒とビスケット」を立ち上げ活動している。
小早川理香(RICA KOBAYAKAWA):主人公と光太郎がルームシェアしている部屋の上の階に住んでいる。
宮本隆良(宮本隆良):理香の同棲相手。 別アカウント「備忘録」で本心・本音???を語っている。 主人公・二宮拓人(にのみやたくと)も「何者」という別のアカウントで発信している。
田名部瑞月(田名部瑞月):光太郎と交際していた。(後に交際を申し込むものの振られてしまい、主人公に同じ相手に2回も振られたと告白)
光太郎(コータロー!):主人公の同居人でバンドを組んでいる(いた)。
大学生の拓人、光太郎、瑞月、理香たちが就活に向けて対策を話し合うのですが、この場面で皆が本音を語り合うことはなく、お互い見えない牽制の仕方をしているように感じます。 それはTwitterやInstagram、Facebook、Blogでの発信でも同様で、無難な表面的な表現しかしていません。 だから?別アカウントで本音を洩らしているのでしょう。 本音と言っても総てを語っている訳でもないんだよなぁ~ 周りの人、事の方が気になって自分自身のことに目が向いていない!そんな感想を持ちました。 そして面と向かって語り合うことの大切さも・・・ 主人公が使った「何者」に不確かさというか曖昧さを感じながら、いつ「自分」に気付くのかと心配と希望をもって読み終えました。