あんな・こんな

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映画鑑賞🎦 2024年 6/28

2024年06月29日 17時19分10秒 | 映画鑑賞

映画鑑賞🎦 2024年6月 5本目 Total-21本 大阪ステーションシネマにて・・・『小早川(こはやがわ)家の秋』
英題:The End of Summer/Early Autumn 1961年の作品でした。 英題の方が映画の内容にピッタリかも?と感じる映画でした。 
夏の日の出来事と訪れた小早川家当主の死で秋を迎えようとしている、そんな風景?を・・・

 

親戚の北川が、京都の造り酒屋・小早川の長男の未亡人である秋子を鉄工所の社長でちょっとお調子者の磯村に紹介しようと大阪南にあるバーで軽妙な会話を交わしている場面から始まります。 小早川家では次女の紀子にも縁談が持ち込まれていました。 一方、小早川家の当主・万兵衛は最近行き先も告げずにこそこそと出かけることが目立つようになり、心配した家族や店の番頭?(この当時はそう呼ばれていたかも・・・)の言いつけで、店員の丸山が後を尾けるのですが、途中万兵衛に見つかってしまい汗を拭き拭き言い訳する姿は笑えます。 行方を突き止めたその先は、万兵衛のかつての愛人・佐々木つねの家でした。 その事実に娘・文子は、父・万兵衛をチクリチクリと責めます。 そんなある日、亡妻の法事の日、嵐山で一晩楽しく過ごした小早川家一族は、万兵衛の病気で大騒ぎとなりましたが、翌朝になって万兵衛はケロリとして起き上り皆を驚かしたのです。 
けれども・・・その日に孫と「かくれんぼ」をしているうちにコッソリ隠れて?出かけてしまいました。 万兵衛はつねと一緒に競輪を楽しみ、その晩佐々木の家で心臓の発作を起して息を引き取ってしまいます。 葬儀場の近くの川べりで農具を洗ったり、手ぬぐいを洗ったりしながらカラスがやけに多いのを話題にする笠智衆演じる農夫とその妻役の望月優子とが登場。 煙突から出る火葬の煙を見ながら夫婦が交わす台詞の中に、「死んでも、死んでも、せんぐりせんぐり生まれてくる。」「そうやな。ようでけとるわ」と・・・ 
こんなところで、名もない農夫の役で笠智衆の登場など、贅沢なキャスティングの映画でした。

監督:小津安二郎 
★小早川万兵衛:中村鴈治郎(2代目)★小早川秋子:原節子★小早川久夫:小林桂樹★小早川文子:新珠三千代★小早川紀子:司葉子
★佐々木つね:浪花千栄子★佐々木百合子:団令子★加藤しげ:杉村春子★北川弥之助:加東大介★磯村英一郎:森繁久彌
★山口信吉:山茶花究★丸山六太郎:藤木悠★農夫:笠智衆★農夫の妻:望月優子


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