『すべては死にゆく』原題:All the Flowers Are Dying(花はすべて枯れつつある) ローレンス・ブロック著 田口 俊樹訳
「マット・スカダー」シリーズ-16作目
ヤッパリ!事件は続いていました。 それも最悪の状態で・・・ 余りの酷さに飛ばし読みしてしまいました。 映画で怖い場面に手で顔を覆うように指の間からチラチラ観るような感じ。 この犯人は何???・・・変質者?異常者?狂人?そんな全てが当てはまるような人物です。 一体何人を騙り、殺し、傷つければ気が済むのでしょう。 何とも救いようのない獣(人間ではありません)。
前作『死への祈り』でマットに執拗な恨みを持つ「彼(真犯人)」が、エレインとの平和な生活を脅かすのです。
その間にも複数の殺人を犯して・・・
今回はマットが生死の狭間をさまよう結果となりました。 マットも既に60半ばを超えています。 それにしても、今作品は身体に力が入ってしまって疲れました。 シリーズ中盤で読んだ『墓場への切符』もそうでしたが、あの時はエレインが生死の狭間にいたのでした。