齋藤大悟 : Daigo Saito

http://blog.goo.ne.jp/sd5-photograph

伝統行事「才の神」・小屋焼き

2012年02月11日 | 山の麓

燃え上がる

燃え上がる / CONTAX RTSⅡ Carl Zeiss Planar T* 1,4/50 ・ PN400N

   

1月24日付のブログ記事、”伝統行事「才の神」”に続き、

今日は、1月14日に行われた「小屋焼き」についてご紹介したいと思います。

この才の神行事は、地元の各家々から集めた

藁(わら)と杭(くい)を用いて小屋を建て、

後日、その小屋を焼き、無病息災や五穀豊穣、

子孫繁栄を祈願する伝統行事となっています。

その小屋焼き当日、天候は荒れる事もなく良好。

点火直後から勢い良く燃え出し、

煙を浴びると、体中に藁の匂いが纏わりつきます。

ぱちぱちと焼ける音と共に、燃え上がる炎の熱を顔面に浴びながら、

皆で集まって暖を取り、談笑しながらその炎を見つめていました。

一方、低学年の小さい子供たちは、焼ける小屋などお構いなしに雪遊び。

小屋の周りは一帯が田んぼであるため、積雪により広大な雪原となり、

子供たちにとって、ここは大きな遊び場となるのです。

炎は約2時間燃え続き、藁も杭も、

そして、各家々から出された旧年中の御札なども全て灰となりました。

炎の収束を見届け、無事、才の神行事の全日程が終了。

毎年同じ事を繰り返しますが、その繰り返しが伝統を生み、

風土を築き、集落を結びつけ、営みとして成り立つのだと思います。

今後、様々な面で統廃合も進むと思われますが、

この地に生まれた事を誇りに思う一人として、

時代の流れと共に、地道に歩んで行きたいと思っています。

コメント