Nikon F6 Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D PROVIA 400X
すっかり春らしくなってきた今日この頃。地元では卒園・卒業式、送別会なども一段落し、新年度を迎える準備が整いつつあります。雪解け進む田んぼのあぜ道には春告げの花もちらほら芽吹き始めました。
本格的な春を前に、この冬撮影した大量のフィルムと向かい合う日々。1コマ1コマ、ルーペで確認する作業は、自分自身と向き合う瞬間でもあります。未熟さを痛感し、反省する事が圧倒的に多い中で、次につながるものがたった1コマでも存在するのであれば、それが支えとなり、活力にもなるように思います。
確認作業を進める中で、祖母の手を撮影した1コマに目が止まりました。ルーペで見る手のしわ1つ1つに、祖母の人生の一端を垣間見たような気がしました。僕はおばあちゃん子だった事もあり、本当によく面倒を見てもらったものですが、この手で料理を作ってもらったり、手をつないでもらったり、おむつを交換してもらったんだなぁ・・・と、不思議と感慨深いものを感じてしまいます。この「しわ」1つ1つに感謝の思いが込み上げて来ました。
「感謝」という言葉は、人と人とのつながりを象徴する言葉のようにも感じられます。卒園・卒業の式典やお別れ会でも、多くの方々がその言葉を声にしていました。自分自身、その真意よく考えながら次の撮影につなげたいと思っています。