Nikon F6 Carl Zeiss Distagon T* 2/28 RVP50
今年はずいぶんと山に登りました。数えてみると16回ほどでしょうか。その多くはふるさとの山「鳥海山」です。9月末、友人のKEN氏と共に訪れた時は7合目付近の紅葉は見頃を迎え、まさに錦秋と呼ぶに相応しい光景を見ました。上の写真は千畳ヶ原にて。外輪山の山腹には秋の彩り、足元には美しい草紅葉が広がります。
この日のルートは午前7時に象潟口鉾立を出発し、御浜、七五三掛を経て、分岐を千蛇谷に進み午前10時頃に登頂。その後は外輪山から下りて御田ヶ原分岐から万助道に進んで千畳ヶ原へ。そして、来た道を引き返して鳥ノ海の畔を渡って長坂道に出て、分岐から河原宿を経て賽の河原へ下り、午後6時頃、ヘッドランプを灯しながら鉾立に戻りました。写真撮影にも力が入る秋の登山となりました。
Nikon F6 Carl Zeiss Planar T* 1,4/50 RVP50
眼前に迫る七高山。溶岩が層になって山体を形作ります。剥き出しの荒々しい姿は、この山の噴火の歴史を垣間見せてくれます。尾根には人の姿が小さく見え、一番高い所には七高山山頂の標柱が見えます。この山のスケールの大きさが分かります。
Nikon F6 Carl Zeiss Distagon T* 2/28 RVP50
山頂からの眺め。山裾を日本海に注ぐこの山ならではの絶景です。悠久の時を感じさせてくれる絶景でもあります。眼下の景色が雲に覆われるまで、夢中でシャッターを切り続けていました。
Nikon F6 Carl Zeiss Planar T* 1,4/50 RVP50
外輪山の文珠岳付近からの光景。眼下には山腹を埋め尽くす紅葉が見られ、雲が陰影を付けることでよりドラマチックに見えました。自然の姿はなぜこれ程までに感動を与えてくれるのでしょうか。容赦なく牙をむく底知れぬ恐ろしさがあるからこそ、美しさは、より深く心を打つのでしょうか。気が付けば時間は押し迫り、うしろ髪を引かれる思いでこの場所を後にしました。
Nikon F6 Carl Zeiss Distagon T* 2/28 RVP50
最後の目的地である千畳ヶ原。美しい草紅葉、山腹を飾る秋の色彩美、まさに錦秋と呼ぶにふさわしい光景でした。雲間から出た光が先ほど辿ってきた外輪山を照らしています。雲の流れと共に刻一刻と変化する陰影が、幻想的な世界へと誘うかのようでした。溶岩台地の上に出来たとされるここ千畳ヶ原の湿原は、いつ訪れても静寂に包まれ、静かに山と向き合うことが出来る、僕にとっては絶好のポイントの一つです。
約11時間の鳥海登山となりました。お互いスケジュールが合わず、KEN氏とは今シーズン最初で最後の登山となりましたが、天気良く、景色良く、トークにも花咲き、感謝です。どうもありがとうございました。鳥海山はそろそろ初冠雪の時期です。