数年前、息子を連れて図書館に行きました。
そのとき、ふと手にした本が”人力で動く乗り物”でした。
人力飛行機、人力ヘリコプター、人力水中翼船…世の中には凄い人たちがいるもんです。
その中に、出てきたのが”ベロカー”という自転車でした。
自転車王国フランスで、素晴らしい性能を発揮しながらも歴史上消えかかった存在です。
昔々、フランス自転車競技界に異様な自転車が現れました。
ペダルが前輪よりも前にあり、仰向けに寝そべった姿勢で漕ぐスタイルで、自転車の最大の敵、空気抵抗を避けるための苦肉の策でした。
この異形の自転車は当時の記録をことごとく塗り替える性能を発揮しました。
しかし、あまりにも速かったせいか、異様なスタイルからか…自転車競技の世界から抹殺されてしまいました。
そして、歴史の闇に葬られてしまったのです。
その後は、ヨーロッパの一部の愛好家たちによって細々と進化してきました。
僕は、ど~しても欲しくなってしまいました!しかし、ヨーロッパ製は、恐ろしく高価…400ccのバイクが買えそうな金額でした。
半分、諦めながらネットで調べていたら、見つけちゃったんですよ!
近年の自転車王国、台湾のチャイナマスコット社製…
早速、日本の代理店に聞いてみたら、テストを兼ねた試乗車を安く譲ってくれるとの事…飛びついてしまいました。
このバイクは、Pockey-7をベースにオリジナルハンドルで位置を脚の下に移動させたものです。兄貴分に”TSUNAMI”というバイクがあるので”SAZANAMI”と呼ばれることになりました。