「突然ガチャンと言って壊れた。」と修理依頼を頂きました。
ブラザーのコンパルデラックスという電子ミシンです。
資料が無いので解りませんが、多分40年以上前のミシンです。
ガチャンと言って壊れたのはここです。

ミシンの構造に詳しい人じゃ無いと解らないと思いますが、内釜がストッパーから外れて外釜と一緒に回っちゃってます。
職・工業用ミシンだと極偶にありますが、家庭用でこう成っちゃったのは初めて見ました。
幸い釜タイミングまでは狂って無かったのでここの修理は簡単でした。
組み直して試し縫いすると綺麗に縫えますが、返し縫をすると変な音がします。
針板を外してみると、若干下に膨らんでいます。

叩いて元に戻せば良いのですが、隙間にゴミが挟まってると不具合が出ますので更に分解。

細かい部品がどこかに飛ぶと怖いので、こういう時は床にしゃがみこんで作業します。

バラシて叩いて組み直し・・・


試し縫いしたらもう変な音はしません。
順番が前後しちゃいましたが、縫い目の粗さダイヤルがガチガチに固まって動かなく成っていました。
お客様は直線縫いとジグザグ縫いは使っていたようですが、他のステッチは使っていなかったようです。
縫い目の粗さも調節することなく使っていたのが原因のようです。
注油しながらこじって正常に動くようになりました。
ブラザーコンパルDX
模様の切り替えをしても縫い目の粗さ、ふり幅ダイヤルは最初動かなかったのですが、正常に動くようになりました。

直線もジグザグも模様縫いも綺麗に出来るようになりました。
年式からしても本当は買い替えて頂き買ったのですがね~
修理してお届けして、拝まれてしまいました(笑)
「下糸巻きは出来ないんだべ~?」と言われましたが、お預かりするときに聞いては居ませんでしたけど・・・
いえいえ、そこもちゃんと直してありますよ~