炉の季節最後を飾るお軸は「柳緑花紅」だと思います。
4月に入るとお茶会でよくお見かけいたします。穏やかな風に揺れる芽吹きの柳と日本人の大好きな桜を連想させる「柳緑花紅」はこの時期のお茶席にピタリと収まります。

この禅語は、眼の前に見えるあるがままの姿を素直に述べているに過ぎない語句でありますが、昔から茶人の好みに合いよく茶掛として揮毫されております。
本来の意味は、人間はもとより獣魚草木に到るまで、一切の存在は宇宙の大生命であり、仏教のいう一味平等である。しかし、その働きは千差万別であり、万物がみなそれぞれの個性を発揮しながら存在し、相依り、相扶けて美しい調和の世界を地上に現わしている。そんな意味だそうです。
でも、この爽やかな時期にこの軸に出合ったら、美しいままを受け止めて、柳の緑と花の紅を素直に味わっていただければ十分だと思います。
4月に入るとお茶会でよくお見かけいたします。穏やかな風に揺れる芽吹きの柳と日本人の大好きな桜を連想させる「柳緑花紅」はこの時期のお茶席にピタリと収まります。

この禅語は、眼の前に見えるあるがままの姿を素直に述べているに過ぎない語句でありますが、昔から茶人の好みに合いよく茶掛として揮毫されております。
本来の意味は、人間はもとより獣魚草木に到るまで、一切の存在は宇宙の大生命であり、仏教のいう一味平等である。しかし、その働きは千差万別であり、万物がみなそれぞれの個性を発揮しながら存在し、相依り、相扶けて美しい調和の世界を地上に現わしている。そんな意味だそうです。
でも、この爽やかな時期にこの軸に出合ったら、美しいままを受け止めて、柳の緑と花の紅を素直に味わっていただければ十分だと思います。