3月8日(日)
朝から雨模様ですたが、滞っていた仕事を一気にやってしまいました。
今日も予定が入っていた行事がキャンセルになり、思わず空いた一日でしたが、溜まっていた事務的な仕事を片付けてしまいました。
なごみ3月号
淡交社発行の「なごみ3月号」です。
今月号は、今朝ドラで話題の信楽焼を「さびの茶陶 信楽焼」と題して特集しております。
信楽焼の代表といえばこの「鬼桶水指」だと思っております。
写真の水指は、室町時代末期の作だと伝えられておりますが、今でも、多くの陶芸作家がこの作品の写しともいえる作品にチャレンジしております。
500年も前の作者不明の作品が、ライバルなのですか現代作家さんも大変です。
一重口水指
この水指は、桃山時代といわれております。
据えただけでどっしりと落ち着いた風情は何とも言えないものがあります。
こうした道具たちは、今は、美術館などで展示されておりますが、道具は使ってこその道具であって、展示された時には、その命は終わったといつも思っております。
半面、こうして大切に保存しているからこそ、後世に残せるという事も考えないとならない事です。
学生たちに「人間の命なんてたかだか100年ですが、この道具は、大事に扱えば四百年でも五百年でも保存されて行きます。だから丁寧に心して扱わなければなりません」といっております。
茶道具は茶室でこそ輝きを放ちます。