5月の「桑波田さん報告会」の中で、今年の事業予定として「奨学金の創設」を上げております。実施に向けて桑波田さんともよく相談して、現地の事情や事務方法などを検討して参りました。しかしながら現在小学校の学費は現地のイギリス女性が直接小学校へ1年分一括支払いをしています。そして途中で入所するこども達の学費は、園長からの要請で桑波田さん(一部支援の会から)が負担しています。中学の学費は園長が現地で個別に支援者を探しています。そもそも一定の学力がないと進学できませんが、今通っている小学校では学力の問題でなかなか合格しませんし、孤児全員が進学を希望しているとは限らないようです。最初の構想ではこの次の高校や専門学校、そして大学(夢のまた夢)に行きたい孤児たちをこちらでスポンサーを探して支援しようと考えていました。そうすることで孤児たちが先輩たちの姿を見て、そして将来この子たちが社会を変えていくと考えました。ところが現在この高校以上の進学に関しては希望者がいません。(この事を広報すると希望者が出てくるかもしれませんが。)そしてもう一つの課題は、日本からの奨学金をタンザニア側で誰が管理していくのかです。ご存じの通り孤児院や園長では今のところ責任を持って任せられる状況ではありません。さらに桑波田さんと一緒に行っていた田上さんも今月帰国します。これ以上桑波田さんにも負担は掛けられません。従いまして今年は「奨学金の創設」は見合わせようと思います。引き続き途中から入ってくる孤児たちの小学校の学費は支援の会でも負担して参ります。ご了承ください。引き続きトウモロコシ栽培、製粉事業、養鶏などは続けて参ります。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
なおご意見等ございましたら何なりと。事務局 砂川