写真右から飯豊本山(2105m)・御西岳(2012m)・左大日岳(2128m)飯豊連峰の雪が輝いています。飯豊は信仰の山でした、でももう来年の豊穣を飯豊に祈る人も少なくなりました。
かつては集落の若者は村の鎮守にお籠もりして近くの川で水垢離をとって白装束で先達に導かれ、ロッコンショウジョウ オヤマハセイテン アーヤニアーヤニキスシキトウト イイデノオヤマノカーミノマエニオロガミマツルとなえながら登拝して一人前の集落の成員として認められたのです。
私はそれを知っている古老ですから散歩の道すがら雪の山々に静かに手を合わせます。「ああ、あの御西岳の稜線のお花畑が美しかったな」などとも思いながらです。
飯豊山登拝の文章は井関敬嗣先生の「会津坂下町の伝説と史話」によりました。写真は井関先生の少年時代、飯豊山の登拝をなさった時のお写真です。