ここは私が楽しむ里山の入口です
登り始めるとすぐに咲き始めたばかりのレンゲツツジが迎えてくれました
春いっぱいの光を受けて朱の色が鮮やかに輝いていました
道々の新緑も鮮やかでした
この木の葉の木は私らの子どもの頃はシャボンの木と呼んで珍重していました。80年年近くの遠い昔です。私が小学校1年から5年まで住んでいた山峡(やまはざ)の貧しい集落ではいい香りのするシャボン(石けん)なぞは貴重品だったのです。普段は浴用に糠袋を使っていました。この木の葉は摘んでもんで手をあろうと泡がいっぱい出るんです。だから山の子どもたちはシャボンの木と呼んで楽しんでいたんです。88歳になる爺いの私は今でもこの木を見ると心の中でシャボンの木と呼んで懐かしくなるんです。
これはご存じ山菜の王といわれるコシアブラの木の若葉です
この木の若芽は天麩羅にするとタラの萌えより美味しいんです。私などにはなかなか手に入らない貴重品なんです。この木は小さいので見落とされて綺麗な若葉をいっぱいに広げているんです。
オオイワカガミの花です
今の私にとっては美しい山の花なんですけども、子ども頃は花がじみ過ぎて同じような葉をしていて花があでやかなイワウチワのほうが好きでした。でも、私がいつも楽しんでいる里山にはイワウチワの花は見かけません。まだ私が元気だった頃この近くの山の尾根でいっぱいイワウチワの花が咲いているのを見た記憶があります。でも残念なことにぼけた今の私にはそこがどこだったかが想い出せないんです。
この花なんというんでしょうか
真っ白な綺麗な花なんです。あちこちいっぱいに咲いています。
たったひと株小さな木にツクバネウツギの花が咲いていました
まだタニウツギの花も咲かないのに狂い咲きなんでしょうか。やがては里山いっぱいに咲くんですけど・・
この花の実は小さいけども5枚のプロペラをつけて昔女の子がお正月に着いたツクバネに似ているんです。
中学生の男の子なら15分もかからず一回り出来るほどの糸桜里の湯裏の散策の道です。「教育の森」と名付けられていますのに、ほとんど人の歩った形跡はありません。さみしいけども私独りのための大事な散策の道みたいなんです。今日も1時間30分ほどかけて楽しみました。間もなくいろんなスミレやチゴユリの花が見られるようになると思います。
明日は滝谷川に架かるJRの鉄橋を渡る電車(ほんとは電車ではなく気動車)を撮って帰りに美味しい中野の岩清水を20リットル入りのボトルに汲んでくるつもりです。お茶が美味しいんですよ。