さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

輝くような緑が綺麗 早戸の駅を訪ねました

2015-05-16 | 日記
 
JR会津只見線のトンネルをぬけると小さな駅の早戸です



 
山々の緑、只見川の流れ、早戸の駅は美しい山の駅でした



駅から只見川の眺めです



 下り列車がやって来ました。やっぱり私と同じような撮り鉄さんの姿がありました。嬉しかったんです。



 
駅から早戸温泉郷まで行くにはトンネルを通って徒歩10分程の道のりです



 新しく完成した広いトンネルの道です。歩道も広く安全に通れるように作られていました



 
トンネルをぬけると温泉郷の入口です



 温泉郷は国道より只見川への下り道の両側にあります。早戸本村の見晴らし台からの遠望です



 私のばばちゃん(家内)たちがよく日帰りの湯治を楽しむ「つるの湯」です



 つるの湯の近くを只見川の川縁におりて見ると豊富な源泉が湧き滝のように只見川に流れているのが見られます。手を入れてみると41度~42度くらいでしょうかすごく熱いお湯でした。数年前まではこの流れ出る源泉の本当の露天風呂がありました。3年ほど前の只見川大洪水で破壊されてまだ復元されていないのようでした。残念です。



 好きな方はその露天風呂に入って美しい只見川の風景を楽しんだんでしょうね。昔むかし大昔は温泉はみんな男女混浴でした。子どもも、若い人も、成人も、老人もみんな一緒でした。ごく当たり前のことでみんな平気でしたよ、もちろん私は子どもでしたから・・


 
早戸温泉郷のトンネルの上にこんな構造物が見えるんですよ


写真では標高差は分かりませんけど100m前後はあるように見えました。近くにいらっしゃった温泉郷の方にお尋ねしてみると「早戸本村はあの高い山の行き止まり場所にあってあれは高い所から遠望出来る見晴らし台です」と教えてくださいました。

 うむ~ 行って見たいと思いました。お聞きすると早戸温泉郷から若松市方面に行くトンネルを600mほど登ると右側に早戸本村への道の出口があってそこからやく1kmほどの山道を登ると早戸本村の10 戸前後の集落があるといううことでした。

 トンネルの上り坂をゆっくりと登ると早戸本村への道の出口がありました



 早戸本村への道です結構急な上り道でした。一歩一歩ゆっくりと登って行きました



 静かな早戸本村の集落です。上り道の両側に家は並んでいました。道の左側の平らな草地と、右側の平な場所はかつての住居跡のように見えました。左側のお家は空き屋になって数年はたっていると思われる廃屋でした。



 集落の中央と思われるところに「早戸地区生活改善センター」という立派な建物がありました。地区公民館のようなものなんでしょうか。



 案内図には「神々の道案内図」とありました。信仰深い集落なんだなと思いました

 
村の鎮守さんです



 
長い石段を登ると石の祠があって「恩紗那巍神社」とありました。なんの神さんなのでしょうね



 山の神さんへの階段でもありましょうか疲れていたので登りませんでした



 
集落の坂道を登っていくと高いアンテナの塔が見えました



 さらに登って行くと広い見晴らし台に出ました。すばらしい眺望でした。あの嶺の向こうは大きなカルデラ湖の沼沢沼があるんですね。


 早戸本村を訪ねて感動することもたくさんあったんですけど、時の流れをしみじみ感じることもありました。実は家に帰ってネットで早戸本村のことを検索したら2010年の5年前にトンネル内の早戸本村入口の標示に誘われてあの見晴らし台を楽しんだ方がいらっしゃったんです。その方の記録によると見晴らし台に行く途中広々とした畑地があったと書かれているんです。しかしその場所は今はコゴミがたくさん生えている広い原野になっていたんです。


 そのことを思って思い返すと早戸本村には水田はもちろん広い畑地は皆無でした。わずかに数カ所家の周りのせまい場所に家庭菜園のような畑地が見えただけでした。家の後ろの狭い畑地で熟年のご夫婦がお二人で耕していらっしゃる姿がなんだか侘びしく見えました。国道から山の道を登って行き止まりになっている集落がこれからどうなって行くんだろうかと思わずにいられないのです。

 早朝6時に家を出て早戸駅に着いてのは8時ちょっと前でした。そして早戸駅に帰りついたのは12時ちょっと過ぎでした。嬉しくて楽しくて、いろんな思いの早戸温泉郷、そして早戸本村の山の道をほとんど休まず4時間歩き続けたのです。老体の身にはさすがこたえました。駅の木陰にすわっていつものように牛乳とサンドイッチの昼食をたべながら12時51分の上り電車を待ちました。美味しかったんです。最高のご馳走でした。