さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

診察室の壁にかかった色紙の俳句嬉しくて

2018-03-23 | 日記
階段から滑落打撲して治療を続けて約一ヶ月になります。足の治療は割りと早くよくなっていたんですけど、たいした痛みも無かった左腕に痛みと腫れが出来なかなかとれず苦しんでいたところ左腕の眼に見えないところが深く化膿していることが分かり軽い切開手術と抗生物質の服薬で10日ほど、ようやくはれも引いて痛みも軽くなりました。先生は完治するまでもう少しがんばりましょうといってくださいました。

今日も優しい先生の治療と看護師の方の丁寧な包帯を終えて診察室を出ると出口の壁にこんな美しい文字で書かれた俳句の色紙が額に納められてかけられていました。



心打つ色紙の俳句に感動し、看護師さんに「この俳句先生のおつくりになった俳句ですか」とたずねました。すると先生がそれを聞いて診察室からでてこられて「これは93歳の女の患者さんの書なんです」とおっしゃいました。なるほど色紙の左下に小さな字で花蓑の句とあって朱印が押されています。93歳の女の方が俳人鈴木花蓑さんの句を色紙に書かれたものだったんですね。

私が、この美しい文字で書かれた俳句に心打たれてしばらく眺めていると、先生は83歳の女の方はこんな俳句を詠んでいるんですと3枚の短冊の入った額を見せてくださいました。


    
わたしより2年も先輩の女の方がこんなすばらしい俳句を詠んでいらっしゃる、私は嬉しくなってしまいました。なんとなく額に入っている鈴木花蓑さんの俳句に感じが似ているなとも思いました。

正直教養もなく、感性もにぶい私で俳句にはまったく興味もなかった私がこの書と俳句に感動出来ましたた。今日は私にとってすばらしくいい日でした。嬉しい日でした。

そして帰りのcoopのお店で数年ぶりに昔のお師匠さん(私はわが町の南方熊楠と尊敬しているお方です)の元気なお姿にお会いし言葉を交わすことが出来ました。ほんと嬉しくなりました。そして私がお師匠さんとお話してる間にもうひとつ私の老いの心を潤す嬉しいこともありました。今日は三つも嬉しいことがありました。左腕の痛みと腫れが薄れたことを含めると四つの喜びなんですよ。ほんとほんと今日は嬉しくいい日でした。

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2 コメント

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Unknown (さりいまま)
2018-03-24 15:03:14
すばらしい書ですね♪
私も書道を習って10年、師範になりましたが、今は諸事情によりお休みしていました。この書を見させていただいて、刺激になりましたよ。93歳になってもこんな力強い書を書いていらっしゃる・・・
いろいろと落ち着いたらまた筆を持とう!

さんたろうさん、お大事に・・・(^^)
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さりいままさん (さんたろう)
2018-03-24 18:41:45
不粋な私は書も俳句も正直あまり興味がありませんでした。でも診察室を出たとき目に入った色紙の書に心惹かれて、書かれている俳句にまで心打たれてしまったのです。

この投稿さりいままさんの目にとまってとても嬉しいです。

師範のさりいままさんがおしゃるんですから本当にすばらしいものなんでしょうね。たぶん町内の方なんでしょうけど、93歳の方お話聞いてみたいです。
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