正統派

時は幕末・・・
京に程近い小藩で、十七人の下級武士に切腹の沙汰が言い渡された。
罪状は明らかにされなかったが、集団で脱藩しようとしたとも
お家転覆を企てたともいわれている。

処刑はある秋晴れの日、町外れの寺で執り行われた。
扇子などを三方に乗せて形だけの切腹をするこの時勢にはめずらしく、
全員が本物の短刀で見事に腹をかき切ってから介錯を受けた。
作法通りに縦横十文字に切り開き内蔵まで繰り出して見せた者もいた。
歳は年長の者でも二十五、なかには前髪を落としたばかりの少年もいた。
熱い志を持った爽やかな若者ばかりだったという。

　↑という短文付きで、ちょうど4年前某所にうｐしたイラスト。自分があんまり描かない超正統派切腹絵だ。死装束着てるし表情も苦しげだし。画像のタイトルはmunenになってる。多分この後内臓を引っ張り出して検視役に投げつけたりしそう。

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