続・切腹ごっこ

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おいごと刺せ!

2008-11-15 | ★レビュー(映像)
 一昨日、時代劇チャンネルで大河ドラマ「翔ぶが如く」(1990年)を見た。薩摩藩粛清事件、いわゆる寺田屋事件(寺田屋騒動)の回だ。ちなみに坂本龍馬が襲撃された事件も同じ寺田屋が舞台。

翔ぶが如くCM


 薩摩藩尊皇派の藩士が、島津久光(藩主の父であり事実上の指導者)の命により寺田屋において粛清された事件である。悲劇なのは尊皇派の藩士たちを説得しに行ったのも、同じ尊皇派の藩士たちだったこと。結果的に説得は聞き入れられず、双方が刀を抜いてしまう。つまり同じ志を持った者同士の斬り合いになってしまったのだ。双方合わせて数名の死者と重傷者を出し、重傷者は後に切腹させられた。「翔ぶが如く」では頭と左腕に包帯のようなものを巻いた武士が右手だけで切腹するシーン(腹は見れず)もあった。

 この事件で有名な場面の一つに、道島五郎兵衛という鎮撫使(説得しに行った方)側の藩士が有馬新七という藩士が斬り合い共斃れになった場面がある。刀が折れた有馬が道島と組み合い、「おいごと刺せー!」と叫ぶ。助太刀に入った橋口吉之丞が二人いっしょに串刺しにするという壮絶な場面である。これは「翔ぶが如く」でも再現されていて、二人を串刺しにした刀がさらに道島の背後の板戸を貫いて血を滴らせるという演出があった。
 この二人は胸を貫かれていた。胸以外を串刺しにしていればなかなか死ねずに相当苦しまなければいけないと思うので当然だが。胸を突き刺したとしても、一人ならともかく二人とも心臓を貫けているという保証はない。二人を串刺しにした後もしばらくそのまま苦しんだとしたらさらに壮絶だ。
 
 そういえば今年の大河ドラマ「篤姫」ではこのシーンはなかったんじゃないだろうか。見逃しただけかな?有馬役は的場浩二のはずだったけど。事件で生き残った弟を「立派に切腹させてやりたい」と兄が言うシーンがあったと思うが、ちょっと定かではない。
 篤姫は血なまぐさいシーンが少なく、そういうのが苦手な人でも安心して見れるのだろう。同じ時代が舞台で重なる部分が多い両大河ドラマだが、雰囲気はまったく違うと改めて思った。
 そういえば高橋英樹は「翔ぶが如く」では島津久光を、「篤姫」では島津斉彬を演じているのも面白い。

 このシーンは「ドラゴンボール」の、ラディッツを抑え込んだ悟空もろともピッコロの魔貫光殺砲が貫くシーンとダブってしまう。
 二人いっしょに腹を突き刺される(または貫かれる)というシチュエーションはそそられるものがある。「翔ぶが如く」も「ドラゴンボール」も二人は敵同士(大河の方はもともと仲間)だが、深い仲の者同士で覚悟の上での串刺しならもっとイイ。身体を密着させた状態で二人腹を串刺しにされ、同じ苦しみを味わうというシチュにはエロチシズムを感じる。

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