続・切腹ごっこ

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「篤姫」最終回

2008-12-15 | ★レビュー(映像)

 今年の大河「篤姫」、面白かった。視聴率も良かったそうで。自分のこういう感覚はわりと一般的なんだな~と思った。

 最終回は1時間10分のSP。前回までに篤姫は大奥を解体し、江戸城を引き払っているので今回の内容は明治に元号が改まって以降の話のみ。大河の最終回は、ほぼ毎回尻切れトンボに感じてしまうのだが今回はそんな感じがなかった。明治以降は篤姫自体が歴史の激流からは遠ざかり“余生を送る”感じになったため、死ぬまでの十数年間をサラッと辿るだけでも充分だ
ったからではないだろうか。人生の最終盤までエピソードが詰まった主人公の話は最終回まで見せ場があるだけに、唐突に物語が終わったように感じるのかもしれない。
 大奥を去り、豪華絢爛な生活ではなくなったものの、そのおかげで逢いたい人と自由に逢うこともでき行きたい場所にも自由に行けるようになった天章院。印象的だったのは、こうもり傘を持った勝海舟と天章院が橋の真ん中で立ち話をしてる後ろを一般庶民が素通りしていくシーン。時代が移り変わったということを実感する風景だった。

 演出がドラマチックで分かりやすく、渋くて重厚な大河ドラマが好きな人は閉口したかもしれないが、自分はこういう親しみやすいのは好きなので全話を通して楽しめた。今まで、それぞれ個性的な戦国武将が策謀をめぐらし天下を狙う戦国時代の日本史が好きだったけど、今回の大河を見て、より現代に繋がっている幕末の日本史の方も面白いと感じた。大河でとりあげることはないだろうけど、近現代史のドラマも見てみたい。

 来年の大河「
天地人」はまた戦国時代が舞台になる。予告では、出てくる役者出てくる役者男前ばかりなので不自然な感じもしたが‥いや、楽しみじゃないわけじゃ決して無い。次回はどんな雰囲気なんだろうな~ 派手な切腹シーンが見れたら創作意欲も湧くんだけどな。

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