続・切腹ごっこ

~当ブログは更新を終了しました~

妙国寺

2012-02-05 | ★男の切腹+グロ

 4月に大阪府堺市に引っ越す。

 堺と言えば「泉州堺事件」。
 堺事件とは、1868年(慶応4年、江戸時代最後の年であり、この年の9月には元号が明治に改まる)3月に堺港で土佐藩士がフランス兵を殺傷した事件。港内を測量、街中を徘徊している仏兵を帰艦させようとした土佐藩士との間に小競り合いが起き、土佐藩士が発砲。結果11名(いずれも20代)の仏兵が殺害された。
 後日、堺の妙国寺にて発砲に加わった29名の中から籤で選ばれた20名(当時の新政府の政治的判断で人数が減らされた)が切腹することになる。土佐藩士の中にはハラワタを引き出すという凄惨な切腹を、立ち会ったフランス軍艦長らに見せつける者も居た。11名(24歳~38歳)が切腹したところでフランス側が中止を要請し、終了した。中止した理由については、殺害された仏兵と同じ人数になったから、20人全員が切腹するまで立ち会えば日が暮れて帰途の襲撃を警戒しなければいけないから等々があったと言われる。
 この事件は「ハラキリ」を近代西洋世界に衝撃的に印象づけた。

 妙国寺は堺市の北西部堺区に現存する。本能寺の変で織田信長が討たれた時、徳川家康が少数の家来とともに滞在していたのも、この妙国寺。家康はここから明智勢の追撃の手をかわしながら、領国の三河へ伊賀越えをする。

  境内には巨大な蘇鉄が植わってるそうだ。信長が安土城に植え替えたところ、「堺に帰りたい」と夜な夜な泣くので、切り倒してしまった。すると鮮血を流しながら大蛇のように悶絶したため、恐れをなした信長は蘇鉄を寺に返したという伝説がある。恐い樹である。

 ぜひ落ち着いたら訪れてみたい。

くじで決まった命―慶応四年堺事件より (ふれ愛ブックス)
田中 皓也
けやき書房
鴎外歴史文学集〈第2巻〉阿部一族・大塩平八郎・堺事件ほか
森 鴎外
岩波書店


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
言葉 (Y)
2012-02-09 18:57:58
堺事件のこと、以前に本で読みました。
昨夜の10時から放送のEテレも観ました。現代語訳の「武士道」、出演されていた山本博文さんの著書、「切腹 日本人の責任の取り方」も読みました。
ゴッコ様のツィッターでのつぶやきを拝見させていただき、久々に切腹に関するテレビでの放送があることを知り、楽しみにしながら観た次第です。
テーマが切腹なのでもちろんのことなのですが、番組の中で「切腹」という言葉を連呼されるとそれだけで気持ちが高ぶってしまうような所もあります。
返信する
連呼 (ゴッコ)
2012-02-09 22:32:45
Yさん、コメントありがとうございます

番組内で何回「切腹」って言ってたんでしょうね。こんなに切腹を連呼する番組はなかなかないと思います。男子中高生~20代前半ぐらいの声(もしくはイケメン声の声優さん)で「切腹」って連呼する音声データが欲しいな。ワイシャツ姿で連呼する映像があってもいい。
若い三兄弟切腹の話の際、腹を切りながら苦しい息の下しゃべるセリフがあって嬉しかったです。
返信する