先日書いた記事「介添絵」のコメントを書いてて自分の中で盛り上がってしまった妄想。
6歳から22歳までの青少年たちが通う寄宿制の一貫校。将来この国の中枢を担うことになるエリートを養成する私立学園だ。学園の生徒の服装は普段着と学生服ともに、体型に合ったタイトなワイシャツ(カッターシャツ)で統一されている。式典以外は様々な種類のシャツやスラックスから自由にコーディネートできる。基本的にブレザーの制服なのだが、気候が一年中温暖なためブレザー自体の出番は少なく、長袖のワイシャツ姿でいることが多い。基本的に第一ボタンを留めている。
体育の授業や運動部やサークル活動中もワイシャツ。シャツの下のアンダーウェアの着用は禁止。もちろんスポーツ中に汚れたり破れたりすることもあるが、スポーツウェアに見直されることはあり得ない。着替えも限りなく準備されている。
もちろん武道系・格闘技系の部やサークルでもワイシャツ。ただし、掴んですぐ破れたりボタンが取れたりしないようにかなり強度の高いシャツを着用している(生地の厚みや肌触りに違いはない)。基本的に練習中は1着を着続ける。
伝統文化の継承にも力を入れており、「切腹」が必修科目になっている。日本における切腹の歴史、世界中の切腹に似た文化の分布、切腹の種類とその作法、人体解剖学・生理学・医学、日本刀をはじめとした刀剣学、神事の様式と作法、切腹の哲学、切腹に適したワイシャツの開発史(課外授業として、縫製工房の見学も)、歴史上に切腹したと伝わる各人物伝、立派な切腹を完遂するための身体&精神トレーニング方法、などなど…を初等部に入ると基本から学習していく。
中等部になると模擬短刀が渡され、作法の実習が始まる。切腹専用実習室で専任の若い男性教師から手ほどきを受ける。それまでは上級生の見よう見まねで切腹ごっこをして遊んだりしているのだが、この後は軽々しくごっこ遊びをすることを戒められる。しかし実際はこっそりごっこ遊びは続けられており、それは暗黙の了解となっている。
思春期になると切腹ごっこは誰彼関係なくするものではなくなり、心の通じ合う親友同士や少数の特別な相手とだけ行うようになる。パブリックスクールの“ファグ”のような制度はないが、上級生が特定の下級生にごっこ遊びを通じて作法の手ほどきをしたり、下級生が意中の上級生に作法の教えを請うこともある。ごっこ遊びのさなかに精通を体験する生徒も珍しくない。
1年に一度、各学年の成績優秀者による切腹に関する研究論文の発表と「擬似的切腹」の披露が行われる。来賓として政府関係者や文化人などが招かれる。
…しかし実は、