・豪胆 ⇔ オクビョウ ( 臆(憶)病 )
★漢検協会「完全征服」
オク
おしはか(る)、おく(する)
臆
【解字】会意兼形声。「月(肉)+意」。音符の意は、おもうの意味。感情をつかさどる、胸の意味を表す。
- 胸。
- こころ。心の中。思い。考え。「胸臆」
- おしはかる。推量する。
- 気後れする。おじける。
<漢字源>
これも微妙な問題だと思います。
でも、どうも納得がいきません。
現代表記では、憶 に書き換えることがある。
[臆説→憶説] [臆測→憶測]
と漢字源に載っています。
臆 胸。心の中。推し量る。気後れする。おじける。
臆測 [憶測][億測]
臆説 [憶説]
臆病
臆面
憶 おぼえる。思って忘れない。思いをはせる。思いやる。
記憶
追憶
億 きわめて大きい数。あれこれと思い巡らす。
億劫
[億測]
漢字林で調べてみると「億」が一番古いみたいで、漢文の中に「億測」という熟語がでてきます。
そしてどの漢字字典を見ても、現代表記への書き換えが認められているのは、
[臆説→憶説]
[臆測→憶測]
の2つだけで、臆病と臆面については書き換え文字がありませんでした。
ですので、黄色い文字については書き換えの認められていない、かるたで言うところの ”決まり札” だと思うのですが如何でしょう。
漢検の試験自体は、「臆病」「臆面」と書いておけば間違いないんですがね。
こんな分かりやすく解説しているページがありました。
わたしもこの方の意見に賛同します。
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かんぴょう - 漢字と表記
http://www.kanpyo.net/xwords+entry.entryID+203+categoryID+2.htm
「臆」には、気おくれする、おじけるという意味がある。ところが、常用漢字表にないため、同じ読みで似た漢字の「憶」で代用することが一般的に行われている。もちろん、「憶」には覚える、思うという意味しかない。