えがら っぽい咳が二つ三つ出る。
虞美人草/夏目漱石
レン
えぐ(い)
蘞
【解字】形声。艸+斂。
- 草の名。やぶからし。びんぼうかずら。
- つる(蔓)。植物のつる。
- えぐ-い。えごい。
- 味がいがらっぽい。
- 気が強い。冷酷。
まずはじめにことわっておきます。
この 蘞 という字はJIS漢字コード第4水準であり、漢検の範囲外であることを。
蘞辛っぽい(えがら-っぽい)
のどや鼻などの呼吸器系が、ちくちくと刺激されるように感じる。えぐくてからい。いがらっぽい。
普段使い慣れている「いがらっぽい」は、「えがらっぽい」からの転訛。
いかにもえがらっぽい → いがらっぽい
蘞い(えぐ-い)
舌がちくちくと刺激されるように感じる。
人を強烈に不快にさせる。ひどい。むごい。
下品なヤンキー語かと思っていました。笑
最近TVでもあまり聞かなくなったので死語になってしまったかと。
現代においては、圧倒的に「ひどい」「むごい」の意味にしか使われていない。
”エグい画像を公開する”というふうに。
参考までに「エグレの○○」は、「抉れ」です。
「いがらっぽい」については、栗の毬(イガ)からきているという説もありますが、実際のところはどうなのでしょう。
イガイガでお馴染みのヴィックスCM。
エヘン虫のイガイガ、 ”てっきり” と思いますよね。
--
今度、人前で「えがらっぽい」を使ってみようと思います。
たんに田舎モンが訛って喋ってるって思われるのがオチでしょうか。