画像は「くすりの博物館」様よりお借りしました。
http://www.eisai.co.jp/museum/index.html
ショウ、ビン
はかり
秤
【解字】会意 禾+平。平は、てんびんが平ら、公平の意味を表す。
- はかり。てんびん。物の重さをはかる器具。
- はかる。
秤は、称ショウの俗字で、音符は、尓(ショウ)である。
禾=穀物(秬黍クロキビ)
尓=てんびんで物を持ち上げる
よって、
秤 ⇒ 穀物を天秤で持ち上げる ⇒ 物を量る
という意味があるらしい。
秤と同じ字義を持つ字に、「権」と「衡」がある。中国で重さを計る道具の名として最初に現れる字である。
『漢字の起源』によると、
権
権は拳ケンに通じ、この音の究極の意味は「拳石」であり、はじめは石を使い、後には金物でそれぞれの重さに作った称ハカリの錘フンドウなのだという。※権はもと黄華木(黄英)という木の名。
衡
衡は角+大+行。牛の角につけた大木で、角に触れるのを防いだもの。それで、角と大木の大がついている。そこで横に支えられた木の義から、「はかりざお」の意となった。
権衡=唐秤カラバカリ
手で「衡(横木)」に懸けた「権(錘)」を左右に動かして、「衡」を平衡にして称ること。
とあり、”権衡を保つ”ということばも生まれた。
古代、秤ハカリには、大きく分けて、天秤と桿秤(杆秤)があった。
それぞれの特徴は、
天秤 てんびん
貴金属や宝石あるいは科学用と比較的高級な分野で使用。
神話や宗教の世界では、正邪を計りくらべる神の道具。(審判の道具)
人の意図の入れようがない。
たくさんの分銅が必要。
携行に適さない。
桿秤 さおばかり
てこの原理。
一般商業用、商人の道具。
釣り合いを取るために人の手を使う。ごまかしの道具。
携行に便利。
また、桿秤の種類で、
扛秤(杠秤)
ちきり、ちぎ、ちぎり、ちぎばかり
があります。
扛秤(ちぎ)は、「物を持ち上げてはかる」という意味です。
また、秤量ショウリョウが2貫以上のもの指し、千木秤、または鉤秤とも表記される。
しかし、「千木」は当て字で、鉤カギのついた木のはかりという意味の「鉤秤」が本当のようです。
桿秤は、てこの原理を応用したものだが、梃子(梃)は、槓桿コウカン(槓杆)とも呼ばれる。
コウカンの書き問題で、しょっちゅう間違える苦手な字でもあります。
コウカン ⇒ 扛桿、杠桿
と書いたりする。
「槓の正字は、杠であるが、槓桿コウカンの時は、槓を用いる」
と字通には書いてある。
う~~ん、扛鼎と槓桿 確り覚えよう。。
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H27-1の結果ですが、165点で自己採点より-1点でした。
熟語の読みで正解だと思った問題が×でした。ひらがなが読みにくかったのかもしれません。
イキオイで第2回目も申し込みました。
フロックと言われぬよう頑張りたいと思います。