・死屍累累たる戦場の酸鼻を極めた凄惨な光景に肌の泡立つ思いがした。
ソク、ゾク、シュク
あわ、もみ、しゅく
粟
【解字】会意文字。甲骨文は、実の垂れ下がった穀物の象形。
- 穀類の総称。
- もみ。稲・麦・きびなどの実の外皮のついたままのもの。
- あわ。イネ科の一年草。穀物の一種。実は小粒で黄色。
- つぶ。穀物の粒に似たもの「粟粒」
- 扶持米(フチマイ)。俸禄(ホウロク)
<新漢語林より>
あれっ、間違いがないと思ってしまいました。笑
「泡立つ」は気泡、あぶくだけのようですね。
正直な話、「あわだつ」は、お風呂か洗濯かシャボン玉の時しか使ったことがないと思います。
上の問題では「肌のあわだつ思い」という表現を使っていますが、
私なら絶対に「鳥肌の立つ思い」と書いているはず。
だって、「肌のあわだつ思い」って使ったことはもちろん、聞いたこともありませんもん。笑
【粟立つ】
寒さや恐ろしさのために体の毛穴がふくれて、皮膚に粟粒のようなぶつぶつができる。鳥肌が立つ。
「粟立つ」という言葉もなくなってしまう運命にあるのでしょうか。
漢検の勉強をするということは、漢字を覚えることはもちろん日本語を勉強することだとつくづく感じます。