・石楠花 ( しゃくなげ ) に蔽われた鎧坂の石段から金堂を望む。
残念ながら石楠花の開花時期ではありませんでしたが、花がなくたって十分風情があると思いませんか。
この急峻な石段を上りきると荘厳な金堂(国宝)が姿を現します。

平安前期に建立されたという金堂も素晴らしいと思いますが、
中に入るともっとすごかった。

※もちろん撮影禁止だったのでネットで拾った画像になります。
(左から)十一面観音、文殊菩薩、釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩の五尊
そしてその五尊を護るように前に立っている十二神将像
”どうしてこんな山奥にこんなものあるの?”
と何とも不思議な気持ちでした。

そして、さらに鎧坂を上っていくと美しい五重塔が聳え立っています。

奈良時代に建立された五重塔は、日本で最も小さく法隆寺五重塔に次いで古いそうです。
残念ながら平成10年9月の台風の影響で著しい損傷を蒙りましたが、
平成12年に修復が完了し現在の姿となっています。

急な石段でしたが、優美な寺院・仏像そして高い杉木立が疲労と日常の雑念を払ってくれたように思います。
遥々室生寺まで足を運んだ甲斐があったというものです。
生きているうちにまた来れることを願って。