漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

陰暦の月

2010-05-17 21:35:48 | ◆準1級:日本語は美しい
 
一月 睦月
むつき
二月 如月
きさらぎ
三月 弥生
やよい
 
四月 卯月
うづき
五月 皐月
さつき
六月 水無月
みなづき
 
七月 文月
ふづき
ふみづき
八月 葉月
はづき
九月 長月
ながつき
 
十月 神無月
かんなづき
十一月 霜月
しもつき
十二月 師走
しわす












※画像はこちらのサイトよりお借りいたしました。ありがとうございます。
幕末維新新撰組 様




最高ですかぁ?

2010-05-16 21:52:29 | ◆準1級:読み(音読み)
 
 ・得体の知れぬウサン( 胡散 )臭い人物。



 【意味】見た様子がなんとなく怪しくて油断できない。疑わしい。





コ、ゴ、ウ
えびす、なん(ぞ)、あごひげ、でたらめ、
ながいき、みだり、いずく(んぞ)



【解字】形声。月(肉)+古。音符の古は、ぼんやりしている(模糊)さまを表す擬態語。肉の一部なのか、あごひげなのか、ぼんやりしていてわからない、牛のあごひげの下のたれ肉の意味を表す。またぼんやりとしてよくわからない、はるか遠いえびすの地の意味を表す。また、借りて、なんぞの意味の助字に用いられる。

  1. えびす。北方または西方の異民族。主に匈奴をいう。北狄。
  2. 異民族。外国。
  3. なん-ぞ。(助字)
  4. けだもののあごのたれ下がった肉。
  5. 命がながい。長生き。老人。
  6. はるか。とおい。ながい。
  7. でたらめ。とりとめのない。「胡説」
    <新漢語林より>


『胡散臭い』 語源由来辞典

胡散臭いは近世以降の言葉で、怪しいさまを意味する「胡散」に「らしい」を意味する接尾語の「臭い」をつけて、形容詞化されたものである。
胡散の語源は、疑わし意味する漢語「胡乱(うろん)」からとする説。
茶碗の一種で、黒の釉(うわぐすり)をかけた天目茶碗の「烏盞(うさん)」からとする説があり、、この二説のいずれかと思われる。
その他にも、ポルトガル語で怪しいという意味の「Vsanna(ウサンナ)」からとする説があるが、「胡散」の語が使われ始めた時代が合わない。
香辛料の名前や薬の名前といった説もあるが、そのような名前の香辛料や薬は過去にも実在しない。
「胡」を「う」と読むのは唐音、「散」を「さん」と読むのは漢音のため、「胡散」は和製漢語と思われる。




 なんとなくマイナスイメージが付き纏います。

漢検協会では、胡散臭い は載せていなく、胡乱(ウロン) を出題しています。


胡乱(ウロン) -怪しく確かではない。

「胡乱な記憶」「胡乱な目つき」「胡乱な人物」「証拠なくては胡乱なり」


ほかに、

 胡座(コザ・あぐら)

 胡桃(コトウ・くるみ)

 胡瓜(コカ・きゅうり)

 胡椒(コショウ)

 胡麻(ゴマ)



また、女子十二楽坊で有名になった、

 
 二胡(ニコ)

 胡弓(コキュウ)




胡蝶の夢

 〔荘子が、蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが、自分が夢で蝶となったのか、蝶が夢見て今自分になっているのかと疑ったという「荘子(斉物論)」の故事による〕
 (1)夢と現実との境が判然としないたとえ。
 (2)この世の生のはかないたとえ。


胡蝶の舞

 胡蝶は胡の国の蝶をモチーフにした舞楽。胡蝶楽(こちょうらく)。


胡蝶蘭

 花が蝶の舞っている姿に似ているところからつけられた。


時刻・方位

2010-05-15 21:40:18 | ◆準1級:読み(訓読み)

 
 
       
西        
       
       
 
 




 艮うしとら(丑寅)=東北

 巽たつみ(辰巳)=東南

 坤ひつじさる(未申)=西南

 乾いぬい(戌亥)=西北


子午線しごせん(南北を結ぶ線=経線)

卯酉線ぼうゆうせん(東西を結ぶ線=緯線)



 0時 子
 2時 丑
 4時 寅
 6時 卯
 8時 辰
10時 巳
12時 午
14時 未
16時 申
18時 酉
20時 戌
22時 亥


ご存知でしたか?

2010-05-12 21:21:49 | ◆準1級:読み(音読み)

カン
やかた、たて、たち





今まで気付きませんでした。

旁つくりを「」ではなく、「」と書いていました。(ダテさん、ごめんなさい)

 は、人+干+口 で舌部になります。

人+土+口ではありません。(口部)

準1級の「」は「」の俗字です。

ですので、どちらで書いても正解でしょう、漢検的には。

なので、書き問題では見たことありません。

いえ、読み問題でもお目に掛かったことはないと思います。(簡単過ぎるからか)



6級漢字「」の旧字は「」です。

」は人部、「」は舌部になります。


似たような漢字で、4級漢字である「」の旁つくりは「」で口部になります。

」の旧字である「」は舌部、

 正字である「」(準1級漢字)は金部になります。


1級漢字の「」ジョ、の(べる)、はこの字しかなく舌部になります。

同じく1級の「」も舌部ですが、旁つくりは 千+口であり、干+口ではありません。


」「」「」が舌部に属する謎については、ググってみたら結構あります。





まとめ風。。

」「」の舌は、千+口、

」「」「」の舌は、干+口です。


えっ~と、、 干支

2010-05-08 21:22:18 | ◆準1級:読み(訓読み)
 
干支(えと)

 「兄弟(えおと)」の転。「干」は幹、「支」は枝の意。
陰陽道で五行を兄(エ)と弟(ト)に分けた十干に十二支を組み合わせてつくった六十組。
暦の上で年・月・日を表すのに用いる。また、方角・時の名称としても使用される。


干支順位表を以下に示す。


←五行
みずのと みずのえ かのと かのえ つちのと つちのえ ひのと ひのえ きのと きのえ ←十干
癸酉 壬申 辛未 庚午 己巳 戊辰 丁卯 丙寅 乙丑 甲子 ←干支
癸未 壬午 辛巳 庚辰 己卯 戊寅 丁丑 丙子 乙亥 甲戌
癸巳 壬辰 辛卯 庚寅 己丑 戊子 丁亥 丙戌 乙酉 甲申
癸卯 壬寅 辛丑 庚子 己亥 戊戌 丁酉 丙申 乙未 甲午
癸丑 壬子 辛亥 庚戌 己酉 戊申 丁未 丙午 乙巳 甲辰
癸亥 壬戌 辛酉 庚申 己未 戊午 丁巳 丙辰 乙卯 甲寅


上の表を覚えるには、
 五行(木火土金水)
 十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)
 十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)
の順序・読み方をしっかり暗記しなくてはいけないでしょうね。


◆五行(ゴギョウ) 木火土金水 きひつちかみず

古代中国に起源を持つ哲理。天地の間に循環流行して停息しない 木・火・土・金・水 の五つの元気。万物組成の元素とする。
木から火を、火から土を、土から金を、金から水を、水から木を生ずるを相生(そうしょう)という。
また木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋つのを相剋(そうこく)という。


◆十干(ジッカン) 甲乙丙丁戊己庚辛壬癸 こうおつへいていぼきこうしんじんき

ものの順序を示す
甲(コウ) 乙(オツ) 丙(ヘイ) 丁(テイ) 戊(ボ) 己(キ) 庚(コウ) 辛(シン) 壬(ジン) 癸(キ)

と陰陽道と結びついて、五行(木・火・土・金・水)に配当し、それぞれを「兄弟(エト)(陽と陰)」に分ける。

 木の兄(キノエ) = 甲
 木の弟(キノト) = 乙
 火の兄(ヒノエ) = 丙
 火の弟(ヒノト) = 丁
 土の兄(ツチノエ)= 戊
 土の弟(ツチノト)= 己
 金の兄(カノエ) = 庚
 金の弟(カノト) = 辛
 水の兄(ミズノエ)= 壬
 水の弟(ミズノト)= 癸
◆十二支(ジュウニシ) 子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥 ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい
暦法で、子(シ)・丑(チュウ)・寅(イン)・卯(ボウ)・辰(シン)・巳(シ)・午(ゴ)・未(ビ)・申(シン)・酉(ユウ)・戌(ジュツ)・亥(ガイ)の称。中国で十二宮のおのおのに獣をあてたのに基づくという。
時刻・方角を表すのに用い、十干と組み合わせて年や日を表す。

:子(ネ) :丑(ウシ):寅(トラ):卯(ウ)
:辰(タツ):巳(ミ) :午(ウマ):未(ヒツジ)
:申(サル):酉(トリ):戌(イヌ):亥(イ)
註)癸(キ)と戌(イヌ)については、1級配当漢字。

センパイの第二釦・・・

2010-05-06 22:17:19 | ◆準1級:書き(書き取り)
 
 ・シャツのボタン()が一個無くなった。






コウ
ボタン、かざ(る)



【解字】形声。金+口。音符の口は、口の意味。金属製の器物の口飾りの意味を表す。

  1. 金銀などで器物の口やへりなどをかざる。また。玉をちりばめかざる。
  2. わめく。さわぐ。
  3. 国字⇒ボタン。あて字。
    <新漢語林より>


ポルトガル語botão(ボタォン)が最有力説。英語ではbutton(バトン)。漢字では「釦」あるいは「鈕」。

 ボタン (服飾) - 服において布を部分的に二枚重ねて止める具。
 押しボタン - 押すことによって動作するスイッチの一種。
 ボタン (GUI) - コンピュータ画面上で押しボタンのように動作するグラフィカルユーザインタフェースの一種。



国字かと思っていましたが、どうやら外来語(button)への当て字みたいです。


関西ボタン株式会社
http://www4.ocn.ne.jp/~kansaibt/

ボタンの語源
ボタン「button」の語源についても定説はありませんが、古代ゲルマン語の「botton」と古代ラテン語の「bottanei」がその出所とされており、ポルトガル語の「butao」(花の蕾という意味)から変化したものと思われるています。日本で「ボタン」という名が用いられたのは江戸中期といわれており、「股引キャハンなどにつくるボタンは、オランダ人の装束より出たるものなり。」「オランダ国にては、クノープという。ポルトガル国にては、ブタンという。これをいい違えて日本にてボタンというなり。」と江戸時代中期の故実家、伊勢貞丈(1717~1784)の『安斉随筆』に記されています。また、ボタンの漢字である「釦」の文字は、明治時代の大政官布告の際、ボタンの文字がなく、当時の兵部大輔、大村益次郎(1824~1869)が、服の口に金属製品を入れて紐の代用にするという意味から「紐釦」と書き、これを釦と読ませることを採用したのが始まりといわれています。




最近あまり見掛けなくなったが、JR駅やエレベータ・エスカレータにあった「非常停止釦」は、「ひじょうていしこう」ではなく、「ひじょうていしボタン」と読ませていたと思う。


ちなみに、国字ではないので中国語の釦(Kòu)を google で英語翻訳⇒日本語訳した結果(ママ)を載せておきます。

釦(繁体字)
扣(簡体字)

【名詞】
 Button(ボタン)
 Discount(ディスカウント)
 Knot(結び目)
 Ouch(痛い!)

【動詞】
 Buckle(バックル)
 Button(ボタン)
 Deduct(控除)
 Button up(ボタンで留める)
 Pull(プル)
 Detain(拘束する)
 Fasten(固定)
 Arrest(逮捕)
 Place(プレイス)
 Press(プレス)
 Take into custody(親権に乗り)



序列

2010-05-01 18:10:24 | ◆準1級:読み(音読み)
 
 ・自分のことを迺公 ( だいこう ) と称するのは非常に尊大なことだ。
 ★漢字検定合格問題集 成美堂出版


 ・「乃公 ( だいこう )が出る」 と大声で言った。
 ★漢検準一級完全征服 漢検協会






まず初めに説明しておきます。

繁体字俗字簡体字

  1. 繁体字(はんたいじ)、または正体字(せいたいじ)は、中国語において中華人民共和国の一連の「文字改革」政策による簡体字(簡化字)に対して、それ以前から使われている筆画が多い漢字の字体を指す。主に台湾・香港・マカオなどの地域で使用される。
  2. 俗字(ぞくじ)とは世間で通用するが正格ではない字体の文字である。
  3. 簡体字(かんたいじ)あるいは簡化字(かんかじ)とは、1960年代に中華人民共和国で制定された、簡略化した漢字の字体体系である。シンガポールでも採用されている。
    <by Wikipedia>


 繁体字 = 台湾・香港・マカオ

 簡体字 = 中国・シンガポール


であり、「迺」=「乃」(= 廼)のようです。


繁体字簡体字については以下のサイトが詳しく解説しています。

どんと来い、中国語
http://dokochina.com/sim2tra.htm





さて、「迺」も「乃」も準1級で出てくる漢字です。

迺公あるいは、乃公という読み問題がでてきます。

だいこう 【乃公/迺公】
〔「なんじの君主」の意〕一人称。男子が自分のことをいう語(尊大な言い方)。我が輩。おれさま。



 ダイコウ  迺公 = 乃公


とどちらでもいいけれど、


 ないし   乃至 ≠ 迺至(←こんなの×)


ではありません。




 タカハシ完 全

  1. ダイ
  2. ナイ
  3. すなわ(ち)
  4. なんじ

  1. ダイ
  2. ナイ
  3. なんじ
  4. すなわ(ち)

  1. ダイ
  2. ナイ
  3. すなわ(ち)
  4. なんじ

  1. ダイ
  2. ナイ
  3. すなわ(ち)
  4. なんじ


音読みも訓読みも全て一緒です。

でもおかしいと思いませんか?
「迺」と「乃」の訓読みの順番が微妙に違います。
タカハシと完全でも、タカハシタカハシでも、完全完全でも、、、
この言葉のときはこの字を使って欲しいという意図があるのでしょうか。
わたしだったら、絶対にコピペすると思うから。
神経質なわたしの性格なのですごく気になるところ。
「乃」に関しては、タカハシも完全も「の」と読んで欲しいようです。
でも「迺」は、タカハシ=「すなわ(ち)」、完全=「なんじ」。
タカハシも完全も共通して言えることは、
「迺」と「乃」を使い分け・棲み分けが必要と感じてるみたい。訓読みに関しては。



もうひとつ、


なんじといえば、

 迺(乃)= 自分(一人称)

 汝、爾 = 相手(二人称)


指し示す者が違うけれど、どちらも相手を見下していることに変わりはない。