・鬆( す )が立った飯は食われぬ。
漢検協会 完全征服より
ショウ、ソウ
あら(い)、ゆる(い)、す
鬆
【解字】形声。髟+松。
- 髪の乱れているさま。
- 粗い。ゆるい。しまりがない。
- す。大根・牛蒡などの芯に細かく通っている穴。
<新漢語林より>
<Wikipedia>
鬆が立つ(すがたつ)とは・・・
鬆(す)とは、本来は均質であるべきものの中にできた空間をいう。
漢字は松の葉の重なりから向こうがすけて見えるさまからきた。
茶碗蒸しや豆腐の表面に細かい泡のような穴があいた状態。
蒸したり、煮たりするときに火が強すぎたり、加熱時間が長いと起きる。
ダイコンやゴボウなどの根菜類、スイカなどの果実において、すができることが多い。
組織が外側に向かって成長しすぎることなどが原因で、内部が割れて空間(亀裂)ができるのである。
幼い頃、父が抜いた大根をそのまま二つに折って
「やっぱり、スが入ってるな、ダメだこりゃあ。」
と言って畑に捨てていたのを思い出した。
わたしは、スが酢を指している事を疑う筈もありません。
でも、酢が入るってどういう状態なのかは分からなかった。
おそらく大根が熟れすぎて酸味が強くなってるんだろうなと。(どんな状態だ?)
でも漢字を勉強していたお陰で四十年の時を経てやっと謎が氷解しました。(笑+大恥)
要するに、
蒸しすぎ、煮すぎ、炊きすぎ、熟れすぎ
なんでしょうね。
骨粗鬆症
鬆餅
鬆糕
鬆獅犬