苦役に耐えるズニン。
ズニン
徒人
律の五刑の一つ。今の懲役刑。1年から3年まで半年毎の五等級とする。流ルより軽く、杖ジョウより重い。徒刑。徒罪。
中国の隋・唐律を模範に日本古代の律(大宝律)に規定された五種の刑。
笞刑 チ
竹のむちで尻打ち。
杖刑 ジョウ
杖で尻打ち。
徒刑 ズ
懲役刑。強制労働。
流刑 ル
流罪。島流し。
死刑 シ
死罪。死刑。
正確には、「ズニン」が正しいが、「トニン」と記されている辞書がほとんどです。
徒人 ズニン トニン 徒刑 ズケイ トケイ 徒罪 ズザイ トザイ
読み問題でいえば、「ズ」も「ト」もどちらも正解なので出題されることはないでしょう。
出題されるとしたら、「ズニン」を漢字で書く問題くらいであろうか。
この中で気になる刑が「流罪」。
近流(コンル) 越前・安芸など
中流(チュウル) 信濃・伊予など
遠流(オンル) 伊豆・佐渡・隠岐・土佐など
明治時代には、北海道への流刑もあったという。
北海道出身のわたしにとっては、現在服役しているみたいで複雑な心境ですね。
もし現在もこの刑があったとしたら、
◆北方領土
◆竹島
◆尖閣諸島
労役に服さず遊んで暮らしていいので、これらの島で日の丸背負って常駐してもらいたい。
というのはあまりにも危険過ぎる発想でしょうか。
最後に「徒」に関連した熟語を並べて。。
徒花 あだばな
徒 カチ
徒然 トゼン、つれづれ
徒手空拳 トシュクウケン