漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

恋に疲れた女性はいませんでした。:京都大原三千院

2010-11-29 22:13:17 | ◇1級:書き(書き取り)
 
 ・秋もタケナワになりました。



  【意味】タケナワ・・・物事の一番の盛り。真っ最中。少し盛りを過ぎたさま。



よろしかったらご一緒にどうぞ。
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/onna_hitori.htm





【解字】形声。酉+甘。音符の甘カンは、味を楽しむの意味。酒を楽しむの意味を表す。

  1. たけなわ(たけなは)。
  2. 酒盛りの最中。
  3. 物事の真っ盛り。さかり。
  4. 楽しむ。酒を飲んで楽しむ。






【解字】形声。門+柬。音符の柬カンは、袋に物を閉じ込めるさまにかたどる。門でさえぎり閉じ込めるの意味を表す。また、燗に通じ、たけなわの意味を表す。

  1. たけなわ(たけなは)。さかりの時。真っ盛り。盛りを少し過ぎたころ。
  2. たけ-る。さかりになる。
  3. てすり。闌干。
  4. さえぎる。また、防ぐ。
  5. つきる。終わる。すがれる。
  6. みだりに。勝手に。
  7. ものの形容。闌干。




「え~、宴もタケナワでは御座いますが、」

が一番お馴染みでしょうか。


上に示すように、タケナワには、「酣」と「闌」があるようです。

ググって見ると、
盛りの時は「酣」、終わりに近づいた時は、「闌」があてられる。
とありますが、確かに「盛りを少し過ぎたころ」は、「闌」しかありません。
でも真っ盛りは、「酣」にも「闌」にもどちらも意味を持っています。
字義を見てみると微妙ですが、「闌」は燗に通じとあるので同じだと思います。
盛りを少し過ぎたころは、「齢すでにタケナワなり」で使うようですが、
確かに「齢すでに酣なり」なら、酒を呑んで酔ってるみたいですね。笑
「齢すでに闌なり」が適当でしょうか。
というか、あまり聞いたことがないというのが正直なところ。



ところで、


”ナラ枯れ”

って知っていますか。

---
 ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが、ナラなどブナ科の木に穴を開けてカビ菌を内部に持ち込み、木が水を吸い上げられなくなることによって発生する。
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京都市内でもかなり深刻な問題のようですが、明らかに紅葉とは違う枯れ方をしています。
紅葉がウリの京都観光にはもちろん大打撃でしょうね。
何年かに一度大発生するマイマイガを彷彿させてくれます。


由美かおる だったら・・・。

2010-11-15 19:29:32 | ◇1級:文章
 
 ・ 黄金のタイマイ して、鱗衣ゲイショウ を纏った南子の笑顔は、 ニチリン の輝く如くであった。

谷崎潤一郎 「麒麟」より







 釵  [かんざし] 
 タイマイ [瑇瑁]・・・鼈甲(べっこう)
 笄  [こうがい]
 サして [挿]して
 ゲイショウ  [霓裳]・・・虹のように美しい裳裾
 ニチリン [日輪]









日本髪といえば、


 櫛 くし
 簪 かんざし
 笄 こうがい

のようです。



上の 笄 釵 簪 はすべて髪に挿す 「かんざし」と読みます。

わたしが今までお目に掛かったことがある 「かんざし」は、 簪 だけでしょうか。



    髪を掻き上げるのに用いる。女性の髷に横に挿す髪飾り。「髪掻きの転」

    二本足の髪飾り。

    女性の髪に挿す髪飾り。「かみさし」の転。もとは冠をとめるために髻(モトドリ)に挿したもの。




言葉で書いてもあまり違いはわかりませんね。
やはり百聞は一見に如かずでしょうか。



必殺仕事人でもお馴染みですが、「かんざし」は昔から女性が唯一?使ってきた武器だったような気がします。
おちおち気を許し、隣で無防備に眠りに落ちるのは、もしかしたらとっても危険なことなのかもしれません。
でも、それはそれで全く悔いはないんですけどね。(わは)




忍法・・・・

2010-11-01 22:59:16 | ◇1級:書き(書き取り)
 
 ・モヌケの殻。



【意味】(「裳抜け」の意)
 ・脱皮した皮。ぬけがら。
 ・人が逃れ去った跡の家または寝床などのたとえ。
 ・魂の抜け去った身体。死骸。もぬけがら。





セイ、ゼイ
ぬけがら、もぬけ、もぬけ(る)



【解字】形声。虫+兌。音符の兌タイは、ぬけるの意味。虫のぬけがらの意味を現す。

  1. ぬけがら。もぬけ。
  2. 脱ぐ。外皮をぬぐ。




あれ?
似たような字をちょっと前に勉強しました。




なかなか梲(うだつ)があがらない。


 ・ウダチの転。
 ・梁の上に立てて棟木を支える短い柱。
 ・商家などで隣家との境に設けた防火壁。これを高く華麗に掲げて繁栄のしるしとする。卯建。


  = 梁の上に抜け出る支柱。




共通しているのは、「兌」という旁。



   兑(簡体字)

 【解字】会意。八は開く・抜けるの意味。兄は祈るの意味。悦、脱、税の原字で人から抜き取る意を示す。

  1. 壁などにあいた穴。
  2. 抜け出る。抜き取る。
  3. ほっとする。よろこぶ。(=悦)
  4. 八卦の一つ。





  蛻(もぬけ)

  梲(うだつ)

  涗(ぬるまゆ)

  裞(死者の衣服)

  帨(てふき)

  侻(合う)

  娧(うつくしい)

  駾(つき進む)





普段、よく目にする漢字は簡体字である、「兑」のほうですね。


  悦

  鋭

  脱

  税

  説