自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

対岸の火事とは言ってられないこと

2015-11-15 07:06:10 | ひとり言
この週末は、先週の大阪に引き続き、東京で自己分析心理学コースの2回目。


扱うテーマは、「シャドウ(影)」


闇は、魅力にあふれている。


正確に言えば、これほど怖いものはない。


怖いから見たくなるし、こわいから見ないようにもしたい。


恐怖は、死と向き合った時に味わう感情である。


ユングは、「シャドウと向き合うのは、自己探求の最初の肝試し」と言ったそうだ。


受講生たちは、ゆっくりではあるけれど、自分のペースで自分の影と向かい始めている。


きのう、パリでテロが起きた。


100人以上もの人が銃撃の犠牲者となった。


テロは憎むべきもの。


そのテロを実行する者たちに、怒りがある。


その怒りは、人間の感情として正当に発散されることなく、やがて憎しみに変わる。


憎しみは、怒りを抑圧した挙句に生まれる感情である。


そして、否定的な感情は、一時的な連帯意識を生む。


幼い子どもたちには、憎しみの感情がないという。


なぜならば、彼らは、内に生まれる怒りをストレートに発散できるから、憎しみに変わることがない。


それはわずか30秒で燃え尽きると、精神科医キューブラー・ロスが言う。


10分にもわたって銃撃を続けたという今回のテロ。


ロスの考えに沿えば、10分も怒りは継続しない。


憎悪か、信念か、陶酔か、はたまたゲームなのか。


アートセラピーに携わる者として、ボクたちは健全な方法で感情を発散する道を知っている。


テロリストに言うべき言葉は、今のボクにはない。


目を閉じて、犠牲者の冥福を祈るだけだ。


そして、今日一日、受講生たちとともに、自分の内なる闇としっかりと向き合ってまいります。









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