自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

2015グロース日記 4

2015-08-13 06:09:04 | グロースキャンプ
28日。


朝6時起床。7時朝食。


朝食を終え、朝の実習は、彼らだけで、登山道の確認。


イントラやサポーターがいない条件のもと、白雲山に登るのは初めての体験。


山頂までは本隊が来てからにして、途中のポイントを示し、そこで折り返して帰ってくるよう、いくつかの注意事項を伝え、待つこと約1時間。


学んだことは?


「 道が削れて危ないところがある。 」


「 大声を出しながら登ったほうが、歩きやすい 」


などなど。


そして、すぐにマウンテンバイクに乗り、コースの確認。


ボクは、車に乗り、追走。


途中、ナイトハイクでたどりつく、樹齢800年のミズナラの大木に立ち寄ることにした。


地元 士幌町のご神木。


マウンテンバイクのコースを外れ、林道を走り、そして森の入り口へ、、、、、、


なんだかいつもの感じと違う。


「 あれ?場所間違えたかな? 」


そうではない。


ミズナラが、ないのだ、、、、、。


消えている。


でも、よく見ると、倒れていた。


ボクは、しばし呆然としていた。


だって、6月に下見に来た時には、またあったのに。


確かに、見るたびにミズナラはその衰えを感じさせていた。


そもそも、根元から二本の太い幹が空高く伸び、枝葉を広げていた。





10数年前に右に伸びる太い枝が、雷にやられた。


21世紀にはいって、左に伸びる太い幹が、根こそぎ倒れた。


そして、ついに・・・・・・。


倒れている木の幹に乗り、幹の根元に黒く焦げた部分を見つけた。


そういえば、最近は、水を吸い上げる音も聞こえてこなかった。


聴診器を当てて聞こえてくる、せせらぎの流れを思わせる清らかな音は、ボクたちをいつも驚かせてくれていた。


子どもたちは、ナイトハイクの時にしか見ないのだけれど、ボクは何度も昼間のミズナラに会いに来ていた。


そして見るたびに、明らかに「 痩せてきた 」 ことをボクは感じていた。





でも、まさかこんなに早く終わりが来るなんて思わなかった。


子どもたちを先に行かせて、しばらくボクはひとりで佇んでいた。


すぐには受け止めきれなかったから。


25年間、あまりにもたくさんの思い出がある。


自然に涙があふれてきていた。


ミズナラが生きた800年。


その最後の25年年を共に生き、過ごすことが出来た。


整理できないミズナラのことを考えながら、涙でフロントガラスが曇っていた。

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