自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

生々流転

2008-02-15 05:55:49 | 美術展
聖バレンタインの日が、なぜ愛を伝える日なのかも分からないまま、美しい冬の青空の日をゆるゆると過ごしてまいりました。

そう、昨日はボクのお休みの日。

昼と夜に、ちょっとした用事があったのですが、それ以外は比較的のんびりです。

朝は、いつもよりもずっと遅くジムに行きました。
川沿いの、「あの人」も起きあがっていて、ビニ傘を壁にして何か召し上がっていたようです。
良かった、今日も元気そうです。
朝の暖かい陽射しは、あのビニール傘を通してかなり暖かそうでした。

いつものジムも、2時間違うだけで、顔ぶれが全く変わります。

おまけにすいていて、かなりゆっくりと思い通りのトレーニングが出来ました。

「六本木で『感覚のアート展』を、新しい美術館でやっている・・・」
こんな曖昧な情報を元に、ぶらっと出かけてまいりました。

ボクは、以前六本木のすぐ近くに住んでいました。
飯倉片町という場所に・・・。
人が住むような場所ではないと思っていましたが、「やむを得ず」住んでいました。

もう30年も前ですから、当然なんですが、六本木もずいぶん変わりました。

交差点から、防衛庁の辺りを見ると・・・防衛庁ではなくそこは言わずと知れた「六本木ミッドタウン」。

その手前の路地を入ると、なんとその道は「龍土町美術館通り」なんておしゃれな名前がついていました。

たしか、元は米軍の官舎かなんかがあったと思う場所に、「国立新美術館」が聳え立っておりました。

景色が全く違います。

以前は金網で広大な敷地が仕切られていた記憶がありますが、そこはもう広々とした文化芸術のスペースです。



感覚のアート展??が何だか分からないまま、「横山大観」のチケットを売っていたので、成り行きで購入し、まずはそちらへ。

圧倒されました。

「生々流転」

 横山大観の<生々流転>は、一滴の雫がやがて川となり大海に注ぎ、最後は龍となって天に昇るという水の一生を、40メートルにもおよぶ絵巻物に描いた大作です。水の流れに万物の移り変わりを見る壮大な自然観、人生観が、水墨画のさまざまな技法を駆使して描かれています。(東京国立美術館HPより)

この40メートル・・・・圧巻です。

とにかく・・・すごい・・・これ以上、言葉が出ない。

日本画、水墨画の大家・・・その程度の知識しかなくて、ふらっと入ったのですが・・・あまりの凄さに、しばし立ち尽くしました。

きっと有名な作品なんでしょうが、ボクは全く知らなかった。

作品については、何も書けません。

機会があれば、ぜひとも見て欲しい。
そして、感じて欲しい。

アートの力はほんとにすごい。
そして、人間に与えられた表現の力の壮大さに心うたれました。

六本木の町は夕日も当たらず、ビル風が吹き荒れていました。
この町に住んでいた、あの頃の、なんだかむなしい日々を思い出しました。

でも、あの頃のボクは、今の自分を・・・
こんなにたくさんの仲間や、大切な人たちと共に生きているなんて全く想像していなかった。

生々流転・・・万物は永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わってゆくこと。

この言葉の意味を、深く感じ入った一日でした。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わ! (yoko)
2008-02-16 01:20:49
先生もチャリに乗るんですね。

ほぅ




*前回の日記を見ての感想すいません。。
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ちゃり (しばしば)
2008-02-17 06:32:07
はい、ジムに行くときはいつもチャリです。
何年か前に、子ども未来の理事でもある「癒しの歯医者さん」・・・大野先生から、使わなくなったマウンテンバイクをいただきました。

愛車です。

だいぶ、弱ってきましたが、まだまだ行けます。
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Rolling (nozomi)
2008-02-19 02:20:43
生々流転から思わず"Rolling"を連想・・・。
キース・リチャーズの「ロックは若さや勢いでできるかもしれないけど、結局みんなロールができないんだよ」という言葉を思い出しました。
やや強引だけど、なんとなく繋がってるような気がしなくもない。
横山大観、意外とロケンローな人だったのかなぁ?

ところで、聖バレンタインデーとは
http://gogen-allguide.com/ha/valentine.html
な日だそうです。私も知らなかった。
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Rolling・・・ (しばしば)
2008-02-19 05:47:31
一粒のしずくが大会までたどり着いてまた展に帰っていく
壮大な「Rolling」ですよね。

昨日、「徹子の部屋」に、平山郁夫画伯が出演して、横山大観について話していました。
昭和28年、まだ学生だった郁夫君は大観先生のお宅で、雑誌「LIFE」を見かけたそうです。

ボクの生まれた年です。
確かにロケンローだったかもしれない。


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