自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

治療っていうのはね、その人全体と向き合っていく事なんですよ

2014-03-17 05:32:53 | 講演
安彦先生の講演。


先生の46年にわたる、精神病院内での造形教室の活動は、クエストのアートセラピーの原型である。


千桂子先生が3年にわたって、直接指導を受けた東京足立病院での造形教室は、型破りなもの。


77歳になる現在も、安彦先生は週2日足立病院、週2日平川病院、そしてもう一日は袋田病院と、毎日病院での造形教室を続けている。


「アートセラピーと言う言葉もまだなかった頃に、精神病者と絵と言葉で向き合ってきた」先生のアプローチは、病院と言う枠の中では反発が多かった。


病院から外へ連れ出してスケッチをしに行ったり、院内のいたるところに画材や絵画がおいてあったり、薬くさい病院が油絵具くさい場所になってしまったり。


「治療っていうのはね、本来機械をなおすようなものじゃない。その人全体と向き合っていく事なんですよ」


おだやかで、朴訥とした語りの中に、病者と共に生きてきた不屈の精神を感じる。


平川病院での活動は「破片のきらめき 心の杖として鏡として」と言うドキュメンタリー映画になっている。


何年か前に、試写会に伺ったのだけれど、この映画はその後フランスで大きな賞も獲得したようだ。


病院と社会を区別することなく、いかに社会が病者とかかわりあっていく事が大事なのか。


昨日の講演は、ボクたちにまた大きな刺激を与えてくれました。














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