自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

2015グロース日記 6

2015-08-15 07:17:15 | グロースキャンプ
子どもたちは、再度話し合い。


ボクは車の中で待機。


この話し合いがいつまでも続く。


10分、、、、20分、、、そして30分、ボクは業を煮やして、


「 おーい、いつまで話してるんだ? 」 と声をかける。


すると、結論が出ないのか、まだ話し合っている。





「 やらないなら、帰るぞ! 」


ボクがそう叫ぶと、しぶしぶ彼らが近づいてくる。


すると、


「 今やってもできないので、やめることにします。ヌプカに戻って、心を切り替えて、次の実習をやらせてください 」 と言ってきた。


驚いた。


この展開は、初めて。


しばし、呆然とする。


「 次の実習? 」


「 これを終わらせずに次をやりたいってこと? 」


「 それがお前たち全員の総意なのか? 」


ボクは正直ショックだった。


これが、今の子どもたちの生き方なのか?


なんだか、ロールプレイングゲームで、戦いに敗れても何度でもやり直せるような感覚か?


ボクが 「 やらないなら帰るぞ 」 と言った真意は、子どもたちには伝わらない。


完了する、ってことの大切さを教えたかった。


完了。


これってとても大事なことで、そして結構完了しないままにしている事って多い。


うまくいっても、うまくいかなくっても、そのことをきちんと終わらせる。


何かに取り組んで、全部がうまくいくわけじゃない。


上手くいかなかった時に、それをきちんと完了しておかないと、前には進めない。


完了しないで、いつまでも過去を引きずっている人は世の中にいくらでもいる。


もちろんうまく行った時も同じ。


上手くいったら、そんな自分を承認する。


こうやって一つ一つを完了することで、次の道が開いていく。



ユングは、このことを 「 死と再生 」 と言う言葉で伝えた。


ボクは、荒療治をすることにした。


「 今、目の前の事をやれなくて、なんで山に戻ったら次の事ができるんだ? 」


「 ・・・・・・・・・ 」


「 完了しないまま次なんてないんだよ。今、お前たちがこのことをやらないと言うのなら、おれのやれることはもうこれ以上ない。 」


「 ・・・・・・・・・・」


「 だから、これでリートレはおしまい。 」


「 明日は本隊を空港まで迎えに行くので、朝7時に食事。それじゃ山に戻るぞ 」


当然、茫然とする子供たち。


お互いに本気を引き出せないまま、遠慮しているのが、ひしひしと伝わってくる。


本当の気持ちがありながら、他のメンバーの事を気遣いながら結局本音のぶつかり合いがない。


普段の人間関係って、この 「 本気 」 がないまま作られていく。


学校では、毎日一緒いる時間が長い。


だからこそ、おかしなことになったら居心地が悪くなる。


一緒にいる時間が長いから、本気のかかわりが返ってしにくくなる。


正解なんてないのに、正解を探し始める。


答え見つけに躍起になって、心を育てるための大事な 「 試行錯誤 」 をしなくなる。


グロースで、散々学んできた彼らですら。


この「 本気 」 が彼らにはあるのに、出さない。


どうなる、このリートレ!!

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