自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

そして、その『ハックルベリー・フィンの冒険』

2010-07-22 07:15:22 | 児童文学
男の子は冒険好き


この言葉は、いまの子どもたちにも当てはまるのでしょうか?


やんちゃで、帰ってくると泥んこになっていて、母ちゃんに叱られる・・・。

マンションや団地暮らしの子どもで、泥んこになって遊んでいる子どもを見かけることは少なくなっています。


ボクが生まれたのは新宿区四谷の荒木町。

今もこの地名が残っているのかどうか知りませんが、3歳ころまで住んでいました。


ですから大した記憶が残っているわけではないのですが、母親が芸者をしていましたから、よく置屋(おきや)に連れて行かれたのを覚えています。


荒木町界隈は料亭が多く、客が芸者を呼ぶときには、必ず置屋かお茶屋さんに連絡を取ってもらって芸者を呼ぶのです。


置屋さんに入ると、強烈なにおいがします。

お線香の香りでした。


幼いボクにとっては異臭としか思えない、白檀の香り。

今では、白檀の香りは大好きだし、この香りに出会うと懐かしさとともにいろんな情景がよみがえってきます。


荒木町界隈は、すり鉢状の地形だったようで、「庭のトビラをあけるんじゃないよ!」と何度も言われていました。


ある日、いとこのヒロシちゃんが遊びに来たときに、その裏木戸をそっと開けたことがあります。


もちろんボクが開けたんじゃありません。

その扉の向こうは、何にもなくて、空っぽ。

本当に何もなかったんです。


よく見ると、急坂になっていてものすごく下の方に家が建っていたのを覚えています。


崖から下を見るような恐怖ですぐにボクは逃げてしまいました。
ひろしちゃんは、その坂を(崖を?)走り下りていきました。

ボクは弱虫で泣き虫でした。
当然、ボクは行きっこありません。

母親にしかられるのも嫌でしたからね。
あの時に、ひろしちゃんについていくだけの勇気があったなら、ボクは違うの人生を生きていたの違いない。


『ハックルベリー・フィンの冒険』は、いかだで町を逃げ出したハックの冒険ですが、物語の仕上げは、やっぱりトム・ソーヤーの登場です。


トムは、イマジネーションが豊富で完璧主義者。

理想に燃えた少年と言ったところでしょうか。


今の時代に当てはまるような冒険ではないのですが、そのイメージの大胆さや発想の豊かさは今でも十分に役に立ちそう。

冒険が、子どもたちの可能性を広げます。
冒険が、新しい関係性を作ります。
そして、冒険が自分を育てていくのです。

来週からのグロースも、とても楽しみです。
ボクの一年は、このグロースが中心にあるようなものですからね。


もう一度、ボクの人生の中の「冒険」を探してみることにしよう。

*順調に5分間チャレンジ完了!

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