自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

カレー作り 時間が決まらない・・・

2006-08-17 07:52:03 | グロースキャンプ
5時30分ごろに、ヌプカの里に戻りました。

さぁ、これから、子どもたちのカレーライスづくり。

にんじん、たまねぎ、肉は、こちらで準備をしておきますが、それ以外は彼らがグループごとに作ります。

そのために、まず時間を決めます。

さぁ、これからカレー作り
君たちの食事をいつも用意してくれている、サポーターのみんなや、イントラのみんなにお礼を込めて、スーパーおいしいカレーを作っていこう。
大人は誰も手伝わない。
グループごとに協力して、作るんだよ。

今までの子どもたちは、大体一時間ぐらいで作っていた。
ご飯にカレーを盛り付けて、全員が座って、「いっただきまーす!」って言うまでの時間です。

さぁ、みんなで決めてみよう。

子どもたちは、早速話し合いをはじめます。

どうするー?
リーダーが問いかけます。

いちじかーん

いじかんじゅーごふーん

さんじゅっぷーん

みんな、また思い思いに叫び始めます。


この時間決めは、いつも「時間」がかかります。
でも、「みんなで決めた」のではなく、「自分で決めた」意識をもつには、どうしても必要なプロセスです。

そのうちに、だいたい1時間15分で決まりかけました。

1ちじかんじゅうごふんでいい?

中学生のリーダーが確認します。

すると、

1じかん16ぷん

と言う声が・・・

すぐに引き続いて

1じかん17ふん・・・

二人の子どもが、発言しました。
ふたりとも、軽い気持ちで言っただけだったようでした。

どうするー?
1時間16分と1時間17分という意見が出たけどぉ

またリーダーが問い掛けます。


すると・・・ほとんど全員沈黙・・・・

決まりかけた、1時間15分は、また振り出しに戻ってしまいました。


こういったプロセスが、子どもたちを成長させます。

自分たちだけでは、どうにもならないところにたどり着いたときに、彼らは「自分」を発揮し始めるのです。


ボクは、中断を加えます。

いま、なんでみんな黙ってるの?
1時間16分と1時間17分という意見がでたとたんにみんな静かになっちゃったね。

さぁ、このアイディアを出した二人。
君たちは、今自分たちが言ったことで、みんなが黙って、困っていることがわかるよね。

みんな聞いてください。

こうやって、みんなで決めるときに大切なことは、まず「自分の意見を言うこと」
そして、いったら、その意見には、自分なりの理由を持つこと。

みんなが決めた「夢を実現するための5つの効果性」の中にもあったよね。
「自分の意見をもつ」って

いいかい、二人のD君。
自分の発言で、みんなが困ったら、そのことをきちんとみんなに伝えればいいんだよ。
発言には 「せきにん」 があるってこと

どうして、1時間16分と17分だったのか、みんなに教えてあげて。


いつも元気な、二人はそれぞれ申し訳なさそうに、話し始めます。

ぜーんぶじゅんびをしおわって、そのあとに「いただきます」をいうじかんをたした。

D君はそうつぶやきます。

もう一人のD君もほぼおんなじ


みんな、真剣に聞いています。

じゃぁ、その理由をみんなにちゃんと伝えていたら、こんなにみんなが困ることはなかったかもしれないね。


さぁ、もう一度時間を決めよう。

子どもたちは、あらためて、15分16分17分について話し始めました。

そして、約30分という時間をかけて、「1時間15分ん」に決まりました。


ボクは大きな声で叫びました

おいしいカレーをつくってくれよー!!

子どもたちの、楽しい、そして悪戦苦闘のカレー作りが始まりました。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かっっ (ぴよ)
2006-08-19 17:54:07
今年の子どもたちの5つの効果性

「自分の意見をもつ」

・・・。

そんなスゴイ意見が、子どもたちの中からでてきたことに

驚くやら、感動するやらで

つい息をのんでしまいました。(タイトルのとおり)

あたりまえだからこそ、大切なこと。

おとなだって、忘れてしまいそうなこと。

今の瞬間を生きる子どもたちだからこそ

きっとみえてきたこと。

素敵ですね。



返信する

コメントを投稿