繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

著者が私の「自動車図鑑」の案内

2019-05-27 10:43:35 | 日記

知り合いから、私のブログで、私の著書の「自動車図鑑」(自動車解剖マニアル)を紹介してください。

というお話があったので、紹介させていただきます。

 

 

この「自動車図鑑」(自動車解剖マニアル)が発刊されたのは、ほぼ四年前になります。

なぜ、私がこれを書いたかというと、学生時代の友人が「図鑑屋さん」を経営していまして、私が定年になったときに「どうせブラブラしているんだろう、自動車造ってたと偉そうに言うのなら図鑑作れるだろう。」と声をかけてくれまして、いつもの軽いノリで、「俺はクルマ全般を見れる立場で見ていたから、そんなの簡単だよ」と。 また、「ライターさんは不要、全部私自身で書くほうが楽」と答えて引受ました。

それが、執筆し始めると本当に「見ていた」だけで、構造の多くの事がわかっていなかったと気が付きまして、慌てました。

仕方ないので、後輩に電話しまくり構造など教えてもらい、必死の思いで完成させました。

元、同僚、後輩、はたまた先輩、部品メーカーの方々に、この場を借りてお礼をいいたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

ところで、この本の中で、ワイパー構造のイラストがありますが、これに関して図鑑を観たワイパーメーカーさんの知り合いというか、今では友人、当時大変お世話になった方から、「繁さん、このワイパーの構造は繁さんの時代のものだよ、今じゃもっとハイテクだよ。ウチはこんな古くさいワイパーはもう造ってないよ」と。

私は30才位の頃、ワイパー担当でしたので構造は熟知していました。それで、つい近々の構造を確認することなく、勝手に構造を手書きし、イラストの専門家の方に描いてもらいました。詳しいと思い込んでたがゆえの失敗でした。

しかし、ワイパー構造の基本は、つまりモーターの回転運動を、ワイパーブレードがフロントガラス面を行き来する往復運動に変えるとこにありますから、それはこのイラストではわかりやすいので、その後も改定はしていません。

 

ついでに、一番苦労したとこは「トルクと馬力」の説明です。

ホンダの友達(と言っても先輩ですが)に相談したりしてやっと書きました。

数ある図鑑の中で、意外と「トルクと馬力」を説明したものは当時はありませんでしたので、頑張りました。(笑)

 

あと、最後のページは、私はクルマが好きながら長くクルマ開発の仕事をしてきて、今のクルマの状況(商品開発の方向)に関してちょっと意見があったのでそれを書かせてもらいました。

 

今、私はクルマに関してはオタクというか病気とも言えるかもしれませんが、パワーウンドやパワーステアリングなどパワーとつくものは勿論コンピューターなんてとんでもないという価値観になっています。

これ以上書くと、二度と私のブログをみてもらえないと思いますので、今回は書きませんが、いずれは「私の自動車論」みたいなものも書きたいなと思っています。

ハイテクと言われる技術やコンピューターは、今までクルマに乗れなかった人たちでも乗れるようになったり、簡単に気持ちよく運転出来るようになったり、多くの人の役にたっていることは良いことだと思いますが、何かひっかかるものがあるのです。

 

私の著書の「自動車図鑑」(自動車解剖マニアル)を購入していただけれ方は、「Amazon 繁浩太郎」でググって貰えれば即でてきます。

中学生レベルから読んでいただけると思います。

勿論、今クルマを運転しているオトナも再度クルマの構造を見直す、クルマを考えるという意味でも面白いと思います。

よろしくおねがいします。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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トライボロジーの意外な一面 (ボールオンディスクマン)
2019-11-10 19:24:36
 最近、CCSCモデルというものを知りました。これは境界潤滑状態(機械のオイルを介した摩擦状態)で面圧が数千MPaの強度のある鉄鋼が数十MPaしか耐えられないのはナノレベルではグラファイト片がダイヤモンドになることを報告したもので
C.C.yang and S.Li: J. Phys. Chem. C 112, (2008), p.1423-1426.
などを根拠にラマン分光測定結果などを理由にしているものだ。もしこれが本当だったら、ナノレベルのダイヤモンド生成の抑制方法を緻密に制御すれば、高面圧に耐えられる機械ができる可能性を示唆していることを意味している。
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ラマン分光が魅力的 (GIC結晶ファン)
2019-11-19 02:52:59
 すごい理論だよね。しかも反論者はゼロに近い。しかし熱力学がもっとポピュラーにならないと博士の苦闘は浮き彫りにならなような気がする。
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