先日、友人から「車検っていったい何なの?」と言われて、そう言えばそうだなと納得したので、その内容を書いておきたいと思います。
新車は3年に1回、その後は2年に1回、車検は行われなければならないですよね。その際には、それ相当の費用がかかります。よって、昔は代替の理由の上位に上がっていた位です。
今は、車検費用はかなり安くなりました。ガソリンスタンドでも出来るとこがあって、こういうトコはかなり安いです。(多分、点検だけで、整備や部品交換となると別途費用がかかる。)
特に輸入車は、ディーラーに出すとかなり高いです。かと言って、一般の修理工場のようなところでは、受け付けないトコもありますね。
つまり、キチンと点検整備している途中に不具合が見つかっても、「診断機」がないと不具合箇所、部分を特定できない場合があるのです。
「診断機」とは、クルマの制御にコンピューターを使い始めて、今では人間の神経系のように車体中にコンピューターとハーネスが張り巡らされているので、一つ一つ目では確認できませんから、その神経系にコンピューターを繋いで、不具合箇所を明らかにするものです。
つまり、クルマはコンピューター制御で動いているので、その不具合はまたコンピューターで見るということで、「診断機」なしに点検整備は出来ないです。
その診断機は、カーメーカーや車種によって専用になっています。診断機は高価なので、街の修理工場でそれら全てを揃える投資は厳しいのです。
結果的に、ユーザーはディーラーにお願いせざるを得ない状況になるのです。
・・・これは、カーメーカーの「策略」かもしれません。笑。
昔は、機械的に動いていましたけどね。車体を鉄で造り、シャシーもゴムのタイヤや鋳鉄や鋼材や機械的に作っていました。
ガソリンタンクから、ポンプでキャブレターにガソリンを送り、エンジン内に噴射して、点火して、回しました。点火は、コイルで昇圧した電気をディスビで各プラグに分配して、機械的にタイミングをみて点火していました。
全て、機械的だった。見えるものでした。コンピューターはありません。
よって、不具合も機械設計の未熟さや耐久不足や、機械的なものだったのです。
結果、診断機などはなくて、ディーラーでなく街の整備工場でも十分点検整備はできました。
しかし、なんだかんだと言っても、今のクルマは機械的なことの故障は少なくなって、耐久性も上がり、コンピューターのバグによる故障も少なくなり、簡単に言うと故障は殆どしないというのが、今のクルマです。
部品などの故障は、製造段階におけるバラツキ(偏差値)で発生するのもが殆どではないでしょうか。
大切な事は「クルマは壊れなくなったから、車検は必要ない」かもしれないということです。
当然、ウォッシャー液やワイパーゴム、3〜5年でのバッテリー交換、タイヤ交換などはユーザーの責任で行われなければなりませんが、一般論として日本のユーザーは意識が低くワイパーゴムなんて車検でしか交換しないというユーザーが殆どではないでしょうか?
こんなことだと「車検」が必要ともいえますね。
街のカーショップで買えば200〜300円で買えるウォッシャー液もディーラーで入れると、ディーラーでは市販品と品質が違うと言いますが、10倍くらいの価格となる場合もあります。エンジンオイルなどもそうです。
しかし、下回りの簡単に点検整備しにくい項目として、ドライブシャフトのゴムブーツの破れなどがあります。何か引っ掛けたりして破れた場合は、交換しないとジョイント部分に直接タイヤが跳ね上げた泥水などがあたることになります。
故障の原因になります。
また、ブレーキパッドが減ってシャリシャリと音がしているのに使い続けると、ブレーキが効かなくなるだけでなく、ディスクに大きな損傷がでますし最悪はロックします。
つまり、簡単な点検でわからないこともあります。
しかし、こういうのも含めて、自分で出来るだけ点検をしていれば、本当に車検は要らないかもしれません。自分で出来ない人は車検というより点検整備に出せばいいのです。
車検の費用の内訳は、点検整備費用と自賠責保険+重量税+印紙代です。
重量税は、まさに税金です。
自賠責保険は、保険ですが殆どのユーザーが任意保険に入っていますから、不要と言えば不要です。
保険に入らず事故を起こす一部の心無い人のために、あるようなものかな?
点検整備費用は、車検でなくても各自の責任で点検やればいいのです。
このように見てくると、車検って結局お国にお金を支払うのと、ディーラーの収益源ということかなと思い当たります。
つまり、ユーザーが意識を高く持って、クルマを維持すれば、車検は要らないと思うのです。ただ、その財源で潤っている人は辛くなりますが。
車検制度は考えなおした方が良いと思います。殆どのクルマはもう贅沢品ではありません。
しかし、ユーザーもしっかりしなければなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます