この優しい笑顔にもう会えないなんて、とっても寂しいです。
録画していたものですが、今日やっとゆっくり観ることが出来ました。
11月7日亡くなられた筑紫哲也さんの追悼番組
11月11日(火)午後7:56~9:48
筑紫哲也さん~ガンとの戦い500日・・筑紫さんが遺したもの
筑紫さんの話された中で印象的だったのは、
「少数派を恐れないことと、少数の意見にも耳を傾けること、
それが世の中が自由であることの証明」
ということです。
田原さん相手に、「あなたは北風だけど、私は太陽だから」と冗談ぽく言ってらっしゃたそうですが、
最後まで緩和治療は選ばず積極治療を選ばれてたということを聞くと、
人には太陽のように温かくても自分には厳しく努力を惜しまない人であったことが伺えます。
でも同時に、最後のほうでは、「まあこれくらいの人生だとあきらめるのも良くないけど、
どこかで見切るなんてこともないと、精神のバランスをどう保つのか難しいですね」
とおっしゃってたというのも心に残ります。
草野満代さんが「これだけ長くやったのだから、
大々的に打ち上げ花火をあげたらいいじゃないですか」と言ったら、
ポツリと
「フェイドアウトがいいなあ。。。」とおっしゃたとか。
こういうところが歳をとっても、シャイな感じが似合う気質なんですね。
私は「らしい」人は好きなんですが、「その匂い」がしない人が好きなんです。
この感じはたぶん同類にしかわからないかも知れない感覚的なものです。
以前ニュース23で流れていた坂本龍一さんの put your hands upの演奏で番組がはじまり、
最後に井上陽水さんが筑紫さんのこの番組のために書き下ろされた 、
最後のニュースを歌って終わりでした。
この二つの曲で筑紫さんを連想しない人はあまりいないと思います。
あらためて素敵な人だったんだな~と思いました。