9月になっても猛暑日があって、この暑さが長いことを心配しましたが、このところ朝夕は涼しさが増し、秋の気配を感じます。庭のキンモクセイの香りが漂い、田んぼの稻も穂が垂れ下がり、いよいよ収穫の時期到来です。
キンモクセイは住宅の生け垣や街路樹、公園などで多く見かけます。庭でナンキンハゼの大木と並んで半日陰ですが、秋に黄色の花を咲かせて甘く強い香りで、この時期は遠くまで漂います。その名の通り「金木犀」は、濃い黄色の細やかな花を密集させて咲きます。冬は落葉大木・ナンキンハゼの隣で日当たりがよくなり、とても元気です。
トイレの芳香剤でキンモクセイの香りが使われたのは昭和の時代でした。平成になってからはラベンダーに替わったようです。令和になってアクアソープやグレープフルーツ、強い香りが苦手なら消臭・無香料という選択もあり、人の年代がわかるような気がします。
消臭剤もよく売れていて、人工的な香りが苦手な人には、香水のような匂いではなく自然の花の香りに近いスパフラワーの香りは、使っていてストレスがないようです。
大相撲で力士たちの整髪料「梳油(すきあぶら)」には、髪を漆黒に輝かせ、髪を整える目的のほかに特有の整髪料の香りは、「お相撲さんのにおい」と印象付けられ、道を行く力士とすれ違えば、ついその香りで振り向いてしまいます。
香りは、人の心を癒やし、ストレスを軽減することができ、「香り」がもたらす効果で、脳波の種類「アルファ―波(リラックス・安静)」を出している状態のことを言うようです。