二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して定め、暦の上での「立秋」は毎年8月7日頃~8月22日頃です。立秋は秋が立つと書くように、暦の上では秋です。今は9月になっても猛暑日が続き、「温暖化」ならぬ、類を見ない「高い温度に直面」して、これまでの記録を塗り替えるほどの暑さでした。
この夏の日本の平均気温は平年と比べて1.76度高く、気象庁が1898年(明治31年)に統計を取り始めてから最も暑い夏となったようです。
暑さの原因は、7月と8月ともに偏西風が北へ蛇行し、太平洋高気圧が西日本に向かって強く張りだしたことや、長期的な地球温暖化が気温を底上げしていることや、春に終息した「エルニーニョ現象」、日本近海の高い海面水温も影響しているようです。
1年間を春夏秋冬で表すなら、秋は9月・10月・11月でしょう。ところが昨年の今頃も30度を超す夏日が多く、いきなり夏から冬になってしまった様に感じました。
「秋の日は つるべ 落とし」と言います。太陽の位置が低くなり、地平線に沈んでも、なお空に薄い光が残っている時期で、日没の時刻が前日と比べ差が大きく、日暮れを早く感じます。
夕日にさえぎられた松や杉の常緑樹が並ぶ交差点の夕暮れに、ぼんやりと外灯がともり、帰宅を急ぐ人々が乗る車の列が並び、暑かった9月の終りを告げ、秋はいつから来るのでしょう・・・。